フムフムカエル

理解した時に現れるアメフト好きのかえるさん

■FINAL6に行ってきました!しかも2日とも!

 「寒いですねー」。そんな言葉がそこかしこで聞こえてきた初戦の17日。この日はこの言葉が挨拶になっていたぐらいの気候で、空もドンヨリしておりましたが、準決勝の30日はうってかわって晴天のアメフト日和、ぽかぽかでした。
 とにかく寒がりの私としては、両日とも完全武装をして横浜スタジアム(略して「横スタ」)に赴いたわけでありますが、17日は1枚足りず、30日は1枚多いくらいでした。

 さて。今までのリーグ戦とは違って、FINAL6はトーナメント形式で行います。
 勝ち残ってきた6チームがトーナメント戦で頂点を目指すのです。もちろんリーグ戦以上の緊張感と期待感がつのります。
 横スタは見た目はあまりお客さんが入っていないように見えて、実はかなり入っているという「理不尽な(?)」球場らしいのですが、そんな錯覚を起こす球場ですら人が多く感じられましたから、かなりの人が来ていたと思います。


◆FINAL6ってすっごーい!

12月17日もビーナスは見れますよー♪

 初めてXリーグをみた頃は、皆さんが言う「FINAL6」ってなんだろう?って思っていたのですが、今年になってやっと仕組みが判った私。(遅いかも。。)
 勝ち上がってきた6チームによるトーナメント、とにかく盛り上がりますよね。特に17日は大接戦!最後の最後までわからない試合で、残り0秒で決まるという、ものすごい試合になったのです。
 詳しい試合内容は、本家のページにあるのでここでは省略。でも寒くっても、17日に横浜スタジアムに来たお客さんはラッキーでしたね。本当におもしろい試合でした。

 そしてその接戦を制した富士通が西宮へ。反対に関西からアサヒ飲料が横浜スタジアムにやって来たのが、30日の試合でした。
 アサヒ飲料には、去年の東京スーパーボウルで私が「すごい!すごい!」を連発した山田晋三選手がおります。1年ぶりに山田選手のナマのプレーを見ることが出来たのですが、残念でしたね。


 一方のシーガルズは、とにかく押せ押せの攻撃で「絶対に(暖かいから?)東京ドームで試合してやるー!」との意志が伝わってきました。(暖かい方がいいのは私だけかも。。)

 各チームのチアさんに、ビーナスのチアさんも混じって、応援も白熱しておりました。

 シーガルズは、以前に見に行ったときのハーフタイムで、ライブバンドの演奏があってビックリしましたが、今回は、観客席に大きなフラッグが登場しました。
 皆さんで、ワッショイワッショイとやってる姿がなんともよかったです。シーガルズは毎回スタンドをいろいろな方法で盛り上げて、選手達に声援を送っていますが、それが本当に楽しそうですよね。

◆「今年こそは!」と実は狙っていた…

 私は個人的に「今年こそは!」と狙っていたものがありました。

 一つは「インターセプト」の場面を写真に撮ること。これがシロウトには、かなり難しいんですよー。
 「あ!インターセプトだ!」っておもった時には自分自身が盛り上がってるし、それではすでに遅いし。しかも捕球した選手だけにカメラを向けていると、ただのパスキャッチに見えちゃうんです。
 攻撃の選手の投げたポーズを残して、敵の選手がつかんだトコを撮ること。これが最大の目標だったのですが、まったくもって無理でした。(涙)

 そしてもう一つが…。「Xベア君を当てる」ことでした。
 しかしこれに至ってもハズレの連続。東京ドームに行った時、帰りの出口付近でスーツ姿の男の人がベア君を大事そうに持っているのを見て、羨ましいやら、くやしいやら…。

 去年もことごとくハズレだったのですが、今年も結局だめでした。嗚呼、私ってクジ運ないんだなぁ…。


30日の私のハズレ券(涙)

当たり券を特別に撮らせていただきました。
余計に悲しかったりして…

来年もXベア君は里親を待っているハズだ!
そうだ!スタジアムへ行こう!



 里親を待つベア君達を写真に撮っていると、小さな女の子が3人一緒にきて(姉妹かな?)、「これほしいー」と言っておりました。
 この企画は、ご好評につき是非来年もやってほしいものであります。(力いっぱい推します!ぐいぐい。)

◆初心者はここをみるべき

さて、どの人がQBでしょう?

 毎回ちょこっとづつ「初めての人でもおもしろく見れますよー」と言うポイントをご紹介してきたつもりです。
 そこで今回は、アメフトでよく聞く「クォーターバック」というポジションについてちょっとお話したいと思います。(あ、なんだか偉そう。。)

 クォーターバックはオフェンス(攻める方です)の司令塔的なポジションなんだそうです。まず両チームの全員が向き合っている時に、真ん中の人からボールを最初に受け取る人がその人です。(※編集部注:QB以外へのスナップもありますが、概ねその通りです)

 初めて見る人はこの人に注目してみましょう。
 試合を見ているとき、ボールの行方が判らないとおもしろくないですが、この人をじーっと見ていると、まったく初めての人でも半分ぐらいは、ボールがどこに行ったかが判ると思います。


 ちなみに私は「ボール確認率80%」ぐらいです。(「ボール確認率」とは、プレー中にボールの行方が最後までわかった比率です。いま私が勝手に名前をつけました)
 あとの20%は、フェイクにひっかかって、ボールを持ってない人を必死で追いかけてたりするんですよね…。だって皆さん演技がうまいんですもの。

 さてボールを受け取ったら、やることは2つのうちどちらかです。「自分で走る」か「誰かに渡す(パスを投げてくれればよく見えますが「こっそり渡す」というのもある。これがなかなか見抜けなかったりする)」か。

 とにかくアメフトはポジション名とその人がどこで何をする人なのか、最初は「ぜーんぜん判らないっ!」ので、この人だけでも覚えておくといいかと思います。

 ボールを持ってる人の前には、敵ディフェンスからその人を守ることだけを専門にする人たちがいます。この人たちも一生懸命お仕事をしているのですが、最初の間は見ている余裕がほとんどないと思います。
 なにしろボールの行方自体がわからなくなってしまう方が多いのですから・・・。(うう、ごめんなさい)

 で。試合中によく聞いていると、QBの人とかがプレーの前に「緑の100!」とか、なにやらの暗号を叫んでいるのが判ります。
 野球でいうところの「バント」や「ヒット&ラン」のサインと同じで、次は「こうするよ」というサインなのだそうです。
 でも、実際にはパスをしようと決めていても、パスをする相手がマークされてたりすると、やっぱり自分で走っちゃえー!と思ったりもするわけですよね。(これを「QBスクランブル」っていうそうですよ。よく理解?)

 最近、テレビでNFLをみていて覚えたのですが、QBはあまり長い間パスの相手を探していると「サック」といって、その場で敵に取り押さえられてしまうことがあるので、よくないのだそうです。
 パスの時は、まず最初に後ろに下がってからプレーをするので、その位置で捕まっちゃうと始めの場所よりロスしちゃうので、損なのですよね。
 あの僅か数秒の間に、いろいろ考えて行動を起こすわけです。これも頭を使う「頭脳スポーツ」だといわれる所以ですよね。

 ↓の写真は、私では全然撮れなかったので、いつもXリーグのフィールドで取材しておられる鷹羽カメラマンさんにご協力をいただきました。ありがとうございました。


守られながらボールを確保

QBがなげます

QBが走ります

 そうそう!先日もGAORAというCS放送でNFLを見ていたら(う〜ん、私って勉強家!)、「アメフト Beginner's guide」というビデオをやっておりました。
 これがとてもわかりやすい説明で長さは20分弱ぐらい、お勧めです。私でもわかるくらいでしたので、これをみてから観戦するのもいいですね。




■今回のフムフムカエル

前回に引き続き、審判さんに注目してみよう! フムフム度:
 前回、ファウルマーカー(黄色いハンカチ)がなげられたら、白い帽子の主審さんに注目してみるとわかりやすいですよ、とお話ししたと思います。
 今回はゴール後の審判さんに注目です。

 タッチダウンした後にトライフォーポイントをキックで狙った場合や、フィールドゴールの時に、審判さんがゴールポストからでてきてアクションをします。

その時のアクションは、

●ゴールが成功したら→ばんざーい
●失敗したら→(野球の)セーフ

と、いうものなんですよー。

 野球になじみの深い人でもそうでなくても、ついつい「成功ならセーフ」ってやっちゃいますでしょう?
 アメフトでは「失敗」が「セーフ」のアクションなんですね。守っているチームの方が「あー。助かったー」って思うからセーフ、って覚えるとイイですよね。ちょっとおもしろいので、次にみる時に注目してみてください。



成功の時

(ちょっとわかりにくいですが…)失敗の時



■今回のフムフムはらごしらえ

 満を持してやってきました。本日の「フムフムはらごしらえ」。紹介したくってしょうがないものが、ここでやっと登場です。

 17日の試合の前に数回来て、客席でみていたことも何度かありました。そこでお客さんがウワサしていたものが、ラーメンとおそばとおうどんです。
 これがなかなかおいしいのだそうで、ずーっと気になってはいたのですが、いつもチャンスがなかったのですよね。
 今回は写真に撮ることができたので、これをご紹介しようと思います。

寒い日はあったかいラーメンや、おうどん、おそばが嬉しいですねー。
 しかもウワサ通りになかなかおいしかったんですよ。コレが!


名物「みかん氷」はこれらしい。

 横浜スタジアムには、1個所だけにしか売ってないある名物があります。
 それはなんと「かき氷」です。

 「みかん氷」といって、かき氷の具としてみかんが乗っかっております。
 17日はとんでもない!というような寒さでしたが、30日はちょっと暑いくらいだったので、食べれたかも・・・、なんて思いました。(これは来年の暖かいときに挑戦!)


 ちなみに、この「みかん氷」はいっぱいある売店の中でも、3塁側の一個所でしか売ってないとのことです。

Photo&Text by NAOKO SUZUKI
Special Thanks to KINZO TAKABA