フムフムカエル

今年こそは初心者脱却?
ちょっと辛口アメフト好きのかえるさん

■今年もよろしくお願いします。今季初の観戦記!

 おかげさまで3年目を迎えました「フムフムフットボール」です。
 最初、このお話しをいただいた時は「なんだか面白そうだー」と引き受け、自分が感じたことをごしごし書いておりましたが、いまでは段々とわかってきている自分がうれしかったりしています。
 しかも!「フムフム」読んでくださった方が「面白かった!」なんて言ってくださることもあり、これまたうれしいかぎりであります。

 今年も同じように超初心者的な疑問から、ちょっと成長した(?)人ならではのことなどをポイントとして、試合の様子や感想などなどお話しできたらなぁ…と考えています。
 それでは今年も、我が同胞の初心者の皆様!「フムフムフットボール」で、よりフットボールを楽しみましょう!

 ということで。「フムフムフットボール☆はいぱぁ」のスタートです。


★☆日本代表チーム☆★

◆まずは東京ドームです

毎度おなじみ華やかにスタート♪

 パールボウルが6月16日にありました。
 うーん。「ぱぁるぼぅる」ってなんだろう…?そんなことを3年目にしてまだわかってない私です。

 試合の前に、チアリーダーさん達によるショウ(ウェルカムダンス)があります。
 これもおなじみとなってきましたね。熱心なファンの方などは、始まる前からいい場所をとって、カメラを構えて待っていたりします。
 ここで気分を盛り上げてから会場入りする、というのが私のいつものパターンだったりもします。
 チアリーダーさんのショウは毎回とっても綺麗だし、是非ぜひ見てから入ってもらいたいなぁ…と思います。

 以前こちらでも紹介させていただきましたが、大きな試合(これを「ビッグゲーム」という。そのまんまですね)の時には「初心者観戦講座」というものが開かれております。
 今回はこれがバージョンアップ!(?)して、なんと選手入場の時にフィールドに降りたり、記者席で観戦したりと、羨ましいほどのプランになっておりました。
 以前、この講座に参加させていただいた時は、正面から見るカタチ(縦位置)になったので、全体的にはわかりにくいなぁ…と思ってはいたのですよね。

 アメフトというスポーツは、どうしても、横から見るのが一番わかりやすいです。
 本場アメリカのNFLでも、サイド側の席から売れていくんですって。
 だから、フィールドゴール側の席は、贔屓の選手がタッチダウンをするところがみたい!という人とか、フォーメーションをみたい!というマニアな人以外は、サイドに座れなかった人がこちらに座るという感じなんだそうです。
 確かに、間近でのタッチダウンのシーンや、フォーメーションを見るのにはこの角度からではないと見れませんけれどね。

 そういうわけですから、逆を言うと、こちらの席まで埋まっているということは、その試合が人気のあるカードだということにもなるわけです。
 今回は決勝戦ということで、かなり入っていましたから、こちらの席も埋まっていましたね。(座ってる人の位置で判る会場の入り具合!)


ハーフタイムにはこんな所に!

観戦はこんな所で!

接戦を勝利!

◆今年はワールドカップの年なんですよ!

 さて、もう一つ。6月22日にワールドカップ日本代表チームの壮行試合を見てきました。
 在日米軍オールスターズがお相手です。

 初めこそびっくりしたけれど、最近「大きさの感覚」が麻痺してきた私。
 アメリカ人(しかも軍人さん)は、とっても大きいものだと思ってはいたのですが、Xリーグの選手と比べると同じくらいなんですよね!
 そういえば、元横綱の若乃花ですら、あのボブ・サップですら、Xリーグの選手の方が大きい…と、唖然としたことがありました(とくにラインの人)。
 ということは。Xリーグの選手は、(普通の)アメリカ人より大きい日本人というわけです。

 いえ、アメリカ人がすべて大きいわけでも、日本人が小さいわけでもないのですが、Xリーグの選手を見ていると、「大きさの感覚」というものがなくなってきてしまいます。

 もしかして、NFLの選手はもっと大きいのかしら…?なんて思ったりもして…。
 あれだけ大きいとご飯もいっぱい食べるのでしょうね。是非一度、選手の方々の食事風景を見てみたいなぁ…と、興味が湧いております。


大きさの感覚麻痺

なんか英語でブイブイ文句を言う人々

でも最後は仲良く記念撮影♪

 その他、壮行試合でおもしろいなーと思ったのは、オールスターチームなので、皆さんユニフォームが違うってことでした。とってもカラフルー。(笑)
 本場NFLでもオールスターゲームになると、ヘルメットだけが違ったりしますよね。
 日本代表チームも本戦では、ユニフォームは同じにするそうですが、ヘルメットは自分の使い慣れたのにするのかな?

 で。このワールドカップ2003ですが、7月上旬にドイツはフランクフルトで行われます。
 この時期のドイツっていうのもいいですよね〜♪ドイツではビールがぬるいって本当でしょうか?…ということがお知りになりたい方は、是非ドイツで観戦されることをおすすめします、なんちゃって♪

◆タッチダウンあれこれ

 話は前後しますが、6月16日の試合は、前半がとてもジリジリする試合でしたね。
 エンドゾーンと呼ばれるところの手前まで行くけれど、点数が入らない。押しつ押されつ、ぐいぐいとこちらまで力が入るようなシーンが多かったです。

 私のような初心者にとっても、ゴール前(エンドゾーン)近くになると、緊張感が走ります。
 なぜなら、パスでタッチダウンするには、わかりやすいのですが、ランの場合だと様々に複雑になってしまう場合があって、ちょっとわかりにくいからです。
 それでも、タッチダウンはとても盛り上がります。真剣な空気が会場を占め、よい雰囲気になるシーンです。

 今回、東京ドームのビジョンに映しだされた映像には、ファーストダウン10のラインと、タッチダウンのラインが黄色く表示されていました。
 NFLのテレビ中継などでよく見ますけれど、これはわかりやすいですね。初心者とってもやさしくって、いいのではないかと思います。

 実際に、お客さんの中でも「あれはわかりやすくっていいね」って言っている方がいましたよ♪
 できる場所なら、なるべくやっていただけると嬉しいですよね。きっと初心者に説明する人も説明しやすくなると思います。


黄色いワクがタッチダウンのゾーン

これは黄色い線を越えたのでタッチダウン

 最後の写真は残り3秒で逆転なるか!?という最高に盛り上がったシーンです。(16日の試合)
 タッチダウンぎりぎり!時間もギリギリ!「ディッフェンス!」と「オッフェンス!」との大歓声が会場にこだまします。
 こういう場面に遭遇すると、アメフトにハマってしまうわけだったりします。

 結局タッチダウンしたのですが、残り時間が1秒ありました。
 普通の競技でしたら、1秒でなにができるの?って感じですが、アメフトでは「キックオフリターン・タッチダウン」というものがあります。

 サッカーでもバスケでも、ゴールが入ったらボールを指定の場所において、プレーを始めますよね。
 アメフトでもキッカーが蹴って、それを受けたら自分の陣地を取り戻すために、敵陣めがけて走り出します。この時、だれにも止められなかったら、そのままタッチダウン!なんて夢みたいなことがあるのです。

 サッカーで置き換えて説明すると、最初にボールを持った選手がドリブルでそのままゴール!なんてわけです。
 これが、あと1秒あれば十分できる可能性があるものですから、まだまだ会場は盛り上がりを続けておりました。

 実際に、去年の関西学生リーグでそういうシーンが本当にあって、大逆転して勝利!しちゃったのですよ。(私はテレビで見たのですが、テレビの前で大興奮!飛び跳ねてしまいました)

 その他、キックオフには「オンサイドキック」といって、蹴った方がそのままオフェンスを続行できる、という裏技みたいなのもあるのですが…。
 ちょっと長くなっちゃうので、これはまた今度ということにします。次の試合でそのシーンが写真に撮れればいいんだけれど。。。


タッチダウンなるか!?

残り3秒の攻防!!



■フムフムカエル先生が語る

6月22日に行われた壮行試合はこんなだった!
 数年ぶりに行きましたが、もと川崎球場のあった場所は観客席のワクがなくなって、だだっ広い野球場になっていました。
 ほとんど宣伝してなかったらしいですが、観客は多かったと思います。
 なんとなく「アメリカ人」と言うと、見ただけで強そうなイメージがあるのだけれど、実はじつは、米軍選抜チームと日本代表チームでは、力の差がありすぎでした。(日本代表90−12在日米軍
 前半では、フィールドの半分はいらないかも…と思うくらいだったのであります。

先入観って怖いケロ〜。アメリカ人=NFL(うまそう)というイメージはあるケロ。
 そうなんですよね。まあ日本の国技「相撲」や「柔道」でも、日本人すべてが上手いわけじゃないので、しょうがないんですけれど。

相手のパントリターナーがボールを慌てて蹴ってしまってセーフティ、っていうシーンがあったケロ。
 先生のおっしゃる通りであります。確かに…。
 プレーって怖いもので、その一つのプレーで試合すべての雰囲気が変ってしまうって、あるなぁ…と思いましたよね。
 でも後半になったらなら、楽しくなってきましたよ。真っ向からぶつかり合うといいますか、喧嘩してるのではないか?と思うほど睨みあってるトコなんかは、怖いなぁ…って感じることもあったけど、かなり面白かったです。

プレーが終わっても、相手をどついたりしてたら「アンスポーツマンライク・コンダクト」を取られちゃうケロ。アメフトは実はとっても紳士的なスポーツなんだケロ。
 試合が白熱すると、お互いにテンションあがってしまって、それがプレーにあらわれたりするけれど、そういう点はとても安心してみてられますね。

たまにはプロ野球のように、両チームがよってたかって乱闘…なんてのも楽しそうだと思うケロ。
 先生、それは問題発言では…。

それはともかく、サイドラインにシートを敷いて座って見てた人達がいたケロ。あれは危ないケロ。
 今回の試合にかぎってのことでしょうね。まぁ、あまりボールが飛んでいかなかったし、選手の方でも、その辺は気をつけていたみたいだから、大丈夫でしたよね。

“本気”の選手がつっこんできたら、生身の人間は大怪我するケロ。ココでもそのキケン性について過去にきちんと書いてるケロ(「初めてのフムフム」参照)。ちゃんと「フムフム」を読んで行くケロ。
 さりげない宣伝ありがとうございます。


Photo&Text by NAOKO SUZUKI