フムフムカエル

今回は関西のアメフトと食を満喫してきた。
ちょっと辛口アメフト好きのかえるさん

■関西もすごいよね!

 いきなりアメフトの話題ではなく、野球の話題で恐縮なのですが、今年の野球界、特に関西方面は、六甲おろし、、、じゃなくて、阪神タイガースで大いに盛り上がりましたよね。
 11月3日にその優勝パレードがあるというので、お祭り好きの私としては、行かずにはおれませんでした。

 しかも関西では、Xリーグの試合を見たことがなかったので(関西学生リーグは見たことアリ!)、おいしいものも食べられるし、これは好都合!
 ・・・というわけで、今回は関西でXリーグWESTを見に行ったお話です。


★☆紅葉の長居球技場!☆★

◆初!長居

ここはまさに住宅街のオアシス

 今回、初めて行くことになった長居ですが、場所は大阪市のちょっと南の方。おおざっぱですが説明しておきます。
 実は私、“関西大好き”な人間でして、大阪周辺なら、ほとんど一人で出歩けるほどの関西フリークだったりします。でも、大阪の南の方は、天王寺までしか行ったことがなかったので、長居まで行くことは楽しみにしてました。

 長居球技場へは、JRでも地下鉄の御堂筋線でも行けますが、私は新大阪駅からの乗換えが楽なので、後者を選択しました。
 ところがここで最初のポイント。長居まで行くには「なかもず(終点)」行きの電車に乗らなければいけないのに、「天王寺止まり」がきてしまったのです。
 でも慌てず騒がず大丈夫。大阪の地下鉄はなんとかなるものです。どうせ乗り換えるならと思ったので、とりあえず行けるところまで行くことに。

 天王寺駅で待つこと数分。「なかもず」行きがやってきたので、次はそれに乗りました。

 長居の駅は降りてびっくり!(後述しますが、実は帰りもびっくり!)
 ものすごい緑の公園が広がっています。広い敷地に野球場はもちろん、サッカーW杯の競技場や、なにもかもあって、マラソンコースではなにかの大会をやってたり、犬の散歩してる人や、サッカー教室みたいなことも行われていたり。
 まさに、こんなトコが家の近くにあったらいいなぁ…、と思わせる環境でした。

 紅葉も始まっていました。ちょっと雨が降っておりましたが、人は多かったですね。

 この日行われるのは3試合。そのまま1日座っていればWESTのチームをすべて見ることができるという、利便性。
 まさに食い倒れの街。旨い!安い!早い!の土地柄ですねっ。(あれ?違いましたっけ?)

 東京ドームで行われた社会人選手権の決勝や、ライスボウルでWESTのチームを見ることはありましたが、すべて見たのはこの日が始めてです。
 チアさんのユニフォームや応援にも、関西らしい特色が出ていておもしろかったです。日曜日ということもあって家族連れも多く、あいにくの小雨模様でしたが、お客さんは結構入っておりました。
 その雨もあまりひどくならず、途中からは晴れてきましたので、楽しく観戦出来ました。


かわいい衣装のチアさん発見!

こちらも私好み(←勝手に)

◆長居での楽しみ方

 関西は関東よりアメフトが盛んなのではないかと感じます。

 関東にもコアなファンの方は、それなりに多いのですが、初めて関西学生リーグを見たときから、関西のお客さんは学生の頃からずっと…、という年季の入った年輩のお客さんが、かなり多いような印象を持っていました。
 今回、長居に1日いて、その印象がさらに強くなりましたね。

 年輩のおじさん達が集まって、酒の肴とワンカップを持って歓声を送る姿は、なんだか嬉しくなるものでしたし、小さな子供さんが、チアさんの音楽に合わせて踊る姿も微笑ましかったです。
 そういう生活密着性が強いのかなぁ…。

 私の後ろに座っていたおじさん二人が、テレビ解説者も真っ青なものすごく濃ゆーい解説を、互いに語り合いながら見ていたのも、かなり勉強になったりして。(こっそり聞いていました)
 ああいう感じで、年をとっても仲間で見にいって、あーでもないこーでもないと、楽しみながら観戦できるスポーツ競技が身近にあるというのは、すごく素敵だなと思いました。

 いえいえ、関東も負けてられないですよね。うんうん。

 関西のお客さんの特徴はずばり。学生リーグとの密接な関係ではないでしょうか。
 京都大や関学大をはじめ、関西学生リーグ加盟校OBの方々が、ご贔屓の選手を応援するためにスタジアムへやってきます。そんな訳ですから、この人達はメチャクチャ“事情通”なのです。

 私のような初心者は、こういう方々の近くに座ると“お得情報”が思わずモレ聞けちゃったりするので、是非そうしましょう。
 1年間、試合会場に通っても判らないようなことまで、1つの試合でわかっちゃったりします。

 しかも時には、審判さんより早く反則の判定を出してたりして…。(何故にあんな遠くから分かるんだろう)


出ました!ジェット風船です!!
(なんと、回収機能つき)

今年のプレゼントはリュックなのだ♪

 昨年、一昨年と好評だった「会場に行くとプレゼントが貰えるかもー!」の2003年版として、Xベアリュックが登場しております。すでに当選して持ってる人もいますよね。
 可愛いベアがプリントしてあって、これまたほしい!って思います。当たった方は、自慢気に観戦のお供に致しましょうー♪

◆アメフト用語→初心者用語

 さて今回も2つだけ、動画つきで伝授いたしたいとおもいますよ。観戦初心者同志の皆様。
 白い帽子の審判さん(すでに「フムフム」の過去をお読みの方ならポイントでしたよね?)に注目していると、反則があったときには、おもしろいジェスチャーをします。

 「ふうん。ホールディングかぁ…」。
 そうつぶやいた初心者の貴方に、さらに超初心者、初めて観戦に来た友達が聞きます。
 「ほぉるでぃんぐ、ってナニ?」
 貴方はそこで、スラスラと答えられるでしょうか?
 そんな場面での豆知識をお助けする「見栄初心者」の為のコーナーであります!

 ちなみに、11月2日の試合では前回ご説明した「頭ぱんぱん」の反則。そうです「無資格レシーバーのダウンフィールドへの進入」が良く出ていましたよね。

 今回取り上げるのは、去年のワールドカップサッカーを見ていた人には、おなじみの語句「オフサイド」。
 それと「パスインターフェアランス」です。


オフサイド

 サッカーでいう「オフサイド」とはちょっと違いますね。
 では規則集などに書かれている説明を読んでみましょう。

審判さんポーズ
両手を腰にあてあて

スナップ前に守備側がニュートラルゾーンに進入した

 でました。「ニュートラルゾーン」です。
 前回の説明でこのニュートラルゾーンを説明するのが一苦労でしたが、分かっていただけているでしょうか?(見てない人は今スグ「過去のフムフム」にGO!だ!)

 この反則が起こるのは、プレーが開始される時です。
 攻守の選手が向かい合って並んでいる時、ボールを持っている人(攻撃側のセンター)が、後ろにポンっとなげる前に守備をしているチーム(相手側)が、ニュートラルゾーンに入ってしまった…!と、いうような時に起こります。

 ニュートラルゾーンは目に見えないので、ついつい入ってしまうことってありますけど、これで5ヤード取られちゃうので怖いです。
 守備の人はじーっと辛抱して、相手がボールをスナップするのを待ちましょう。

 ところでここで注意なのですが、同じような場面で起こる反則に「フォルス・スタート」というものがあります。
 こちらは同じ様に見えて、ちょっと違っていて「攻撃側」の「ラインメン」が、動いてしまうという反則です。
 どちらかというと、この反則の方がわかりやすいかもしれませんが、どちらにしてもプレー開始直前の攻撃側の選手は、一人を除いて動いてはいけないことになっておりますので、判るかと思います。

 初心者が見極めるポイントは、どちらが先に動いたか?というところではないでしょうか。
 この際、見ている方もついつい息を止めてしまいますが、息はしててもかまいません。

 サッカーとは違って、プレー中の反則ではないところがポイント。同じ反則名でも、競技によってちょっと違うところもあるので、おもしろいですよね。
 それと、基本的には英語なので、単語の意味がわかればなんとなく判るものも多いようです。


パスインターフェアランス

 これは私にとって、かなり早いうちに自分でも分かるようになった反則です。


審判さんポーズ
両手をぐいっと前に突き出す

 と、いいますのも、前述の「オフサイド」と同じく、起きる時がほとんど決まっているので、その時に気をつけていれば、もしかして今のは…って判るようになるんですよ。

 「知ったかぶりの見栄初心者」を演じるには最高の反則ですね。
 さっそく覚えて、見極められるようにしましょう。

 さてさっそくですが、この反則。実は「攻撃側」と「守備側」と2通りあります。

 しかも、ややこしいことに、この反則もいろいろな条件によって違ってきます。どちらかというと、わかりやすいのは「守備側」の場合ではないでしょうか。
 と、いうわけでこちらを説明することにします。


 まず攻撃側がパスをなげます。
 そのパスを受けとる選手の妨害を守備側がした時、反則が起こります。

 でも相手チームがパスを受けるのを、じーっと見送っているわけには行きませんよね。どこかで阻止することが必要です。
 ではどういう妨害がだめなのでしょうか?

 ここがちょっと見極めの難しいところなのですが、つまりパスを受けようとしている選手がボールを捕る前に、その選手を妨害する…、といったような場合のようです。

 さて、ここで問題です。
 この時、その選手に触れずにパスの間に入って、ボールそのものを捕ったら何というプレーになるでしょう?

 …答えは、最高に盛り上がる「パスインターセプト」ですよね。もちろん、ボールそのものをカットしてもいいわけです。

 反則とされるのは、パス受けとろうとしている選手がボールを捕る体勢になっているのに、タックルしたりすることなんですよね。アメフトはとっても力強く激しいスポーツですが、危ないことはちゃんと回避するように、ルール作りがなされているわけです。

 さてこの場合、いったいどんな判定を審判から受けるのでしょうか。
 ルールブックでは、「プレビアス・スポットが守備側の17ヤードより攻撃側の場合、反則がプレビアス・スポットより15ヤード以内の時は反則地点で第1ダウン…」などなど……
 …(ため息)と、とても細かい指示がされています。

 内容を理解する前に、まず「プレビアス・スポットってなんだー?」って思うのではないでしょうか。
 これは、プレーが始まる前に向き合っていた時の、ボールが最初に置いてあった場所を指します。

 この反則が起こると「○○ヤード罰退」などという生易しいものではありません。
 概ねの場合、反則が起こった場所から「ファーストダウン」となり、攻撃が続きます。パスプレーの時に、パスを受けようとした場所で反則が起こるわけですから、攻撃側としては、楽々陣地を大きーく進めることが出来、ラッキーなことこの上なし、という感じです。

 反対に攻撃チームが、この反則を起こした場合は、15ヤード罰退させられてしまいます。
 ただどちらかというと、私が見てきた印象では、守備側が起こす場合が多いみたいですね。

 どちらにしても、「つい起こしてしまうけれど罰が大きくてコワイ」反則に入ると思います。
 そういう意味では起こしちゃいけない反則「キケン度1」です。(←勝手に決めた5段階評価の最高レベル)

 以上簡単に説明しましたが、この反則は実はいろいろと細かい設定があって、反則が起こった場所や状況によっても違うのですが、なんと言ってもここは「初心者講座」です。
 大体どんな反則かわかっていただければいいと思います。

 反則は知れば知るほど、審判さんには簡単になれないものだと、改めて判ったような気がしますね。



 今回書いていて思ったこと。
 アメフトの反則は、同じ場面でも攻撃側と守備側の両方に起こり得るということ。
 それが引き起こす結果には、状況によって違いがあること。

 主審の人が両手をクロスさせたり開いたりして「ディクライン」って云っているのを、聞いたことがあるでしょうか。
 「いまの反則の罰はナシー!」ということなのですが、これがまた難しい!そして、おもしろいところかもしれません。
 この「反則のディクライン」については、また次か、その次か、ゆっくりとご説明したいとは思っております。

 いずれにしても、ちょっとでも反則が判ってくると、アメフトファンとしては1ステージ上がったようなキモチになれますので、是非がんばって見極められるようにしましょう。
 私としては、未だにボール確認率(注:「過去のフムフム」参照)が100%ではないので、反則の見極めもまだまだトホホ。。だったりします。

 こんな私が反則の説明しているので、まさに底辺からの説明になってしまっているかと思います。
 きっと「わかってる人」には、じれったい話かもしれませんね。


この瞬間に起こる可能性があるのが…

優勝決定戦!息詰まる接戦でしたね!



■フムフムカエル先生が語る

長居って・・・!
 今回は初めていった球技場だったため、いろいろなものに興味を引かれ、どれをとりあげようか悩んだほどでした。
 そんなわけで、目についたことを片っ端からお話していこうと思います。

今回は関西まで行ってきたケロ。でももうちょっとで、このコーナーがないところだったケロ。

 いえ…。ないってことはないのですが、先生がタコヤキを食べてて遅れそうになっただけで…。

まあ、とにかく大阪は美味しいものが多いケロ。球技場内で売られている食べものも、ついつい買ってしまうものばかりだったケロ。

 タコヤキの感想はわかりましたけれど、それよりも長居球技場の印象ですよ。やっぱりこれだけの施設があるって、すごいことですよ。
 電光掲示板も大きくて見やすいし。あ、でもリプレイの映像が出ると、なお良いかなーって思いますよね。東京ドームとかで、いっつもやってるアレです。

いまのプレーはなんだったケロ?ナニが起こったケロ?と思う時にあれは役に立つケロ。
 でも設置してある会場は、そんなに多くないケロよ。


 そうですね。まあナマでプレーが見れればいいんですけれど、初心者にはあれが大助かりだったりするもので。

でもやっぱり、青空の下のゲームは気持ちがいいケロ。
 前半は、雨が降ってたけれど、夕方には綺麗な夕焼けが見えていたりして、休日の一日を有意義にすごしたーって気がしたケロ。

 スタンドの応援もおぉー!とおもったのですが、甲子園名物の「ジェット風船」まで出まして、その先に糸などが、ついておりまして。
 なるほど、これで回収すればゴミがでなくなるんだーって思って、感心してしまいましたよ。

うむうむ。チームのスタッフの人達も、自分達が出したゴミを一生懸命に綺麗にかたづけて、次の試合に備えていたりして、それを間近で見れてなんだかうれしくなったケロ。
 もちろん、関東のチームもしていることなんだけれど、やっぱりこういうキモチが大事なんだケロよ。

 ところで、御堂筋線の地下鉄の駅には驚きましたネ。

うーんあれはなんだったんだケロー。実は道頓堀でお好み焼きを食べようと、帰りも御堂筋線の長居駅を利用したんだケロ…。

 そうしたら、ものすごーくうるさかったんですよね…?

最初はどこかでお祭りでもやってるのかと思ったケロ。そうしたら、なんと駅の入り口から流れてきていたケロ。

 その音楽というのがですね。なんと天神さんの時に聞く、ちゃんちゃかちゃんちゃかー♪っていうアレなんですよ。
 なんだか最後までおもしろいなー、と思うことの連続だった長居でした。




Photo&Text by NAOKO SUZUKI