やってきましたお正月
フムフムカエル

アメフト大好き。
今年はもっともっと辛口に
どんどんツッこんでいこうと思ったカエル先生
■2005年になりました

 明けましておめでとうございます。
 皆様はお正月はどのようにお過ごしになられたでしょうか。
 私はといいますと、何年かぶりの寝正月でして、食べてはコタツに横になり、うとうと…そしてまた食べるという、理想的な年明けを迎えました。

 新品のコタツも感無量といったところの使いっぷりでございます。
 ただそんな中で、1月3日だけは特別の日。そうです。まさにシーズンをしめくくる頂上決戦を見るべく、東京ドームへと出向いたのでした。

 社会人が勝つか?学生が勝つか?
 お正月に「最後のビックイベント」でアメフトはシーズンオフを迎えます。
 さて、どちらが初笑いとなりましたでしょうか?



★☆RICE BOWL☆★

◆ライスボウルとは?


今年1年の幕開けはコレ!

 さて。毎年1月3日に行われる日本一決定戦「ライスボウル」とはいったいなんなのでしょうか?
 唐突ですが、ナゼに「ライス」なのか?「ご飯」と「どんぶり」?「ご飯どんぶり」?いやいや、とにかくこのゲームの盛り上がりようはナニ?
 と、会場に来た初心者の皆様なら驚かれるかと思います。

 今年は社会人側も学生側も関西に所属するチームだったのですが、まぁ、いっぱい入りましたねぇ…。
 東京で行うのは悪いなぁ…、と思わせるほどの入り方でした。でも関東のファンの方もいっぱい入っているようでしたね。

 私としては、個人的に学生の試合って好きなんですよね。なんだか「青春!」って感じがとても良い。

 まっすぐなスポーツにまっすぐな選手って感じと、手作り感もあったりして、最後には泣けちゃったりして。
 きっと人生で、ものすごく大事な経験になると思われる学生時代のひとコマ。一生懸命に力を出してるっていう雰囲気が好きなんです。

 でも「いち社会人」としてフムフムしている私としては、ここ数年負け続けている学生チームの応援をするわけにはいきません。やはりここは、大人として社会のキビシさを教えなくてはいけないのではないかと。
 というわけで、三塁側の松下電工インパルス席へ向かったのでした。

 でも実は、この前のジャパンXボウルでもインパルス側にいたんですよね。
 ジャパンXボウルは、関西(松下電工)vs関東(アサヒビール)だったので、「まぁ関東のチームならいつでも見ることが出来るし…」と、松下電工側に行ったら負けちゃったんですよ。アサヒビールさんが…。 うーん、席選びも難しいものです。

★真冬に半袖でも大丈夫なほどの熱気♪

松下電工の応援団

今年もやっぱり課題の・・・

野村選手!MVPにかぶりつき♪

◆テレビでも…

 普段Xリーグの試合は、地上波ではなかなか放送して貰えませんが、毎年この「ライスボウル」だけは、天下のNHKさんが放送してくれております。

 お正月名物・箱根駅伝のシード権くらいまでが決まったら、チャンネルを合わせるとちょうど良い…というような流れになっていますが、毎年東京ドームに行っている私はテレビでは見たことがありませんでした。
 でも今年は「そうだ。ビデオに撮って後で見てみようー」と思い、予約録画をセットして出かけたのでした。

  しかして、テレビだと解説がつくので初心者さんは助かりますね。私レベルでは現地で気が付かなかったことが、解説をきいて納得できたりしました。この「解説さん付き」という面では、テレビ観戦も捨て難いですね。

 でもでも試合会場のあの盛り上がった雰囲気は、一度行ったら病みつきになります。 ビールでも飲みながら仲間とワイワイと…というのが、一番ステキなスタイルなのかもしれませんね。

★会場だけの特権ハーフタイムショウ

テーマは「火の鳥」

ノリノリの音楽

マーチングバンドがすばらしい!

 さて今回の試合は、松下電工が序盤から攻守とも立命館を圧倒する勢いでした。
 ゲーム自体は競ったギリギリの攻防…というのが一番おもしろいのでしょうけれど、私個人としては、気に入っているシーンがいくつかありました。

  私は「インターセプト」や「ファンブルリカバー」、「リターンタッチダウン」などといった、大きなプレーが大好きなのですが、3日の試合ではそういうシーンが多かったと思いませんか?
 (すでにここを見ている初心者さんも以上のプレーの名前については説明できるハズだ。説明できない人はもう一度最初から「フムフム」を見よう!笑)

  きっといまあげたプレーは、多くの方が好きなシーンだと思うのですが、このプレーが出た時は、やっぱり盛り上がりが違いますよね。自分でも驚くくらいに飛び上がって喜んでしまいます。
 試合の流れが劇的に変わるので、たとえうたた寝していたとしても、一気に目覚めるような雰囲気になるのですよ。

 私は特に「リターンタッチダウン」が大好きなのですが、これには「トラウマ(笑)」となったゲームがあったりします。
 たしか2年くらい前でしょうか。たまたまCS放送を見ていた私は、関西学生リーグの試合中継を目ざとくみつけました。試合自体はすでに第4Qになっていましたが、点数はタッチダウン1つの差…といった、まさに「ギリギリの試合」だったと記憶しています。

 そして、事件は残り1秒の時に起こりました。
 この時点でリードしていたチームは関西学院大学でしたが、、、なんと。負けていた近畿大学が最後のリターンでそのままタッチダウン。大逆転勝利しちゃったんですよ。
 あの時の衝撃といったらなかったですね。
 それまでの「あー、もう負けちゃうなぁ…」といった雰囲気が一転!会場が壊れるんじゃないか?と思うくらいの盛り上がりでした。ベンチも会場も大騒ぎ。テレビでもその興奮が伝わってきましたもの。

 でもね。あとたった1秒で、他のスポーツだったらなにができるでしょうか?サッカーなら反対側のゴールポストに蹴り返すことなんてできません。バスケもそう。野球は?バレーボールは?…
 でもアメフトなら…なんと逆転すらしちゃうんですよ!

 なぜ「トラウマ」なのかというと、「嗚呼、この試合をその場で見たかった!」という悔しい気持ちも起こってしまうからなんですよね。そのゲーム会場の空気感を共有できるって、それほどおもしろいことなんですよ。

 皆さんはどうかなぁ?好きなプレーとかってありますでしょうか?

★おっさんパワー炸裂!(・・・だって自分らでそうおっしゃるんだから)

来ますよ、来ますよ!

アブナイです。危ないですっっ!

10年ぶりの歓喜爆発!

◆初心者的みどころ

 今回は後半にでた反則、「ラフィング・ザ・キッカー」についてです。
  審判さんのサインもわかりやすいですね。覚えやすいので、どこでどう起こったのか?と同時に審判さんのサインもしっかり覚えてしまいましょう。


●ラフィング・ザ・キッカー

 ルールブックを見ますと、蹴った後の選手にぶつかった場合にこれが起こるらしいですね。アメフトではこの手の取り決めが多いです。
 「蹴った人」「投げた人」は、基本的に無防備ですよね。どんなに防具をちゃんとつけていても、「当たる」とわかっていてぶつかる場合と、「不意に」ぶつかる場合とでは、ココロの準備もカラダの準備も違います。

 投げたり蹴ったりする人は、それに集中しているわけですうから、「防御」という面ではあまり良い状態とは言えません。 こういう選手にぶつかるのは「危険」というわけで、この反則があるのです。


けりっけりっ

 似たプレーでこれより良く起こるものに「ラフィング・ザ・パサー」というのがあるのですが…。

  さて皆様ここで問題です。 この反則はどういうものでしょうか…?

 …ちゃっ…ちゃっ…ちゃっ……ちゃーん!
 正解はそうです。「パスを投げた後にぶち当たった時」に起こるものでした。 (想像つきましたよね)

 「ありゃ、当たっちまったよー」の場合は5ヤードの罰退なのですが、「コイツーっ!当たってやる!」の場合は15ヤードになっています。やっぱり「アブナイ度」で決まっているんですね。
 どちらも「〜した直後にぶつかる」というものですから、悪気があって…という場合ではないことも多いわけです。

  たまに、ものすごい音がしてぶつかり、倒れたまま動かない選手を見ると、心配してしまいます。
 (しかしチームに運ばれた彼も、その後元気にゲーム復帰したりしてくるから、そのタフネスぶりもあなどれない)

  アメフトが「格闘球技だ!」といわれる由縁も、この辺りにあるのかもしれません。




■フムフムカエル先生とお茶を

フムフムカエル先生モチを喉に詰まらせるの巻
 フムフムカエル先生。今年もシーズンが終わって悲しい…けど?

 さあさあやってきたケロ!学生をたたきのめすケロ。社会のキビシさを身をもって教えてやるケロ〜。

 どうしたんですか先生。なんだかバトルモードじゃないですか。

 最近の学生はナマぬるいケロ。ここでびしーっとして、社会人とわ!を教えておいた方がいいんだケロ。会社は学校とは違うケロ。

 なんだかイイコトを言っているようで、反面イジメのような大人げないような気もするのですが…。

 そうケロ?
 でも社会人チームはもちろん、NFLを目指そうというのなら、もっと厳しい世界ケロ。甘えがあったらやっていけないケロ。

 なるほど!すばらしいです先生。そこまで考えていらっしゃったとわ。

 うんうん。
 でも…本当はNFLまで行けなくても、世界をめざす気持ちを忘れないでほしいケロ。今回は立命館大の選手だけではなく、観客席にいる学生を見ていてそう思ったケロ。

 皆、一生懸命やってましたものね。
 選手だけではなく、みんな学生の頃のいい思い出になるんですよね。ああいうのって。


 大学にもう一度入っちゃおうかなと思うほどだケロ。でも学生じゃなくって先生として行ってもいいケロね〜。

 先生が大学にいったらいったい何を教えるんでしょう!?ちょっとコワイモノをみたい気持ちになりました。

 そういう子には単位をあげないケロ。
 素直な言うことを聞く子に育てるケロ。オナカがすいたらパンとか買ってきてくれるような子に育てるケロ。

 それって、パシリだ…。やっぱり学生をいじめたいだけなんじゃないんですかー。



Photo&Text by NAOKO SUZUKI