XリーグCENTRALの第2節。10月1日、大井第二球技場でのリクルートシーガルズと東京海上ドルフィンズのマッチアップは、10−0でリクルートが辛勝。勝ち点を4と伸ばした。
一方の東京海上は、鹿島戦に続いて2試合連続の完封負けと苦しいスタートとなった。
前節、学生援護会との初戦に大勝したリクルートは「東京海上戦に向けての試合間隔が短く、万全の準備が出来なかった」と大橋ヘッドコーチの不安が的中。
序盤戦からRB古谷、米田がゾーンプレイから粘り強い走りでボールコントロールで敵陣に入りこむものの、要所でリクルートらしからぬキャッチミスやファンブルを繰り返し、攻撃のリスムを掴めない。
対する東京海上も、リクルートのファンブルで好機を得るものの、リクルート陣4ヤードに入ってからスナップミスや交代違反で、絶好の先制のチャンスを逃すなど、前半戦はダウン更新が僅か2回と精彩を欠く展開に、スタンドからはため息が漏れる重苦しい試合展開となる。
ようやく試合が動いたのは、第2Q8分42秒、リクルートはQB松本から新人WR前川(慶応大)へのミドルパスを機に、K大久保が36ヤードFGを決めて先制すると、前半残り53秒で得た続くシリーズには、WR河本、大久保、TE安東と立て続けにパスをヒットすると、最後はQB松本がスクランブルからエンドゾーンへ飛び込み、10−0で前半を折り返す。
後半に入ると、前節同様にQBを井上にスイッチしたリクルートだが、東京海上DL鈴木、西村のプレッシャーもあって要所でパスが決まらず、苦しい展開を続く。
追加点を狙ったFGも外れるなど、東京海上を引き離すことが出来ないまま、時間だけが刻々と過ぎて行く。
ここで踏ん張りを見せたのが、リクルートの誇る強力ディフェンス陣。
特に守備ラインの活躍は目覚しく、DL池之上、鈴木(孝)、木下がそれぞれQBサックを決めるなど、高橋、木目田(法政大)と2QB体制で仕掛けてくる東京海上オフェンスを、僅か117ヤード(ラン77ヤード/パス40ヤード)と完全に封じ込めた。
結局、試合はそのままリクルートが逃げ切ったが「プレーのエクスキューション(実行)能力を高めることと、よりゲームを想定した練習をしていかなければならない」(大橋ヘッドコーチ)というように、次の日産プリンス東京戦に向けて、オフェンスは不安材料を残すゲームとなった。
一方の東京海上は、次節は10月9日(対学生援護会)とタイトな日程となるが、まずはオフェンスが自分達の攻撃の特色を出せるように調整をしなければ、今後も厳しい試合が予想される。
|