鹿島ディアーズが学生援護会ロックブルを41−14と圧倒して3勝目をあげた。
これで鹿島は首位戦線に踏みとどまり11月6日、東京ドームで行われるリクルートシーガルズとの最終戦に勝利すれば、ディビジョン優勝とファイナル6進出を決定させる。負けた学生援護会は1勝3敗となり、Xリーグ初挑戦の負け越しが決まった。
鹿島は第1Qこそ得点チャンスに恵まれずに、K中筋の25ヤードFGでの3点に終わったが、第2Q、は持ち前のオフェンスが爆発した。
まずけがから復帰したWR植村が右サイドを駆け上がり、QB鈴木からの21ヤードTDパスをキャッチして10−0とする。
鹿島ディフェンス陣に圧倒されていた学生援護会は、キックオフリターンでリターナー松井が敵陣23ヤードまで持ち込む。そしてRB江口、中島のランプレーでゴール前1ヤードと迫り、最後はQB吉田がダイブしてTD、7−10と追い上げる。
しかし、鹿島はその1分後の4分45秒に、QB鈴木からのパスをWR植村が快足を飛ばして、学生援護会DBを抜き去りキャッチ。69ヤードのロングTDパスで17−7と突き放す。
さらにLB比留間がインターセプトからチャンスを作り、5分42秒に新人RB平手(近畿大)が2ヤードを走ってTD。さらに、DB佐藤のインターセプトからのチャンスを、K中筋の30ヤードFGに結びつけて、大量24点を奪い、試合の主導権を握った。
後半、鹿島はQBを川上に代えてオフェンスを展開する。2分48秒には、このQB川上からRB池場への13ヤードTDパスが通り、34−7。
鹿島の強力ディフェンスに翻弄されてきた学生援護会は、第4Q3分51秒に、QB吉田からWR田嶋への3ヤードTDパスが決まり、14−34と追いすがる。
しかし、鹿島は4Q10分25秒にも、RB池場が43ヤードランでTDを奪い、41点目を獲得し、圧勝を飾った。
学生援護会は、ファーストダウン更新こそ、鹿島の17回に3回違いの14回と、オフェンスは進むものの、4インターセプトを奪われたのが痛かった。
鹿島・金氏眞監督は「点差の開いた試合だったが、内容は五分五分。スタッツは同じでしょう。これではリクルートに勝てない。今日の試合ではプレーヤー同士の当たる音がしなかった。ヒットで相手に勝たないと。球技ばっかりやって格闘技をしていない。うまく点は取ったようにみえるが、これは錯覚」と話すが「反則が一つだけだったということが今日の試合の収穫」とチーム状況が向上していることを掴んだようだ。
そして「チームはちょっとしたきっかけで変わる。いいプレーがでれば。リクルートとの対戦まであと2週間。植村が復活したし、リクルート戦は面白いゲームにしますよ。何かをやらなければね」と秘策を練っていた。
|