すでに2敗を喫し、ファイナル6進出にあとが無い日産プリンス東京スカイライナーズは、東京海上ドルフィンズと対戦。
苦しい展開ながらも、第4Qに2TDを奪って粘る東京海上を突き放し、2勝目をあげファイナル6進出に踏みとどまった。
日産プリンス東京は11月5日、大井第2球技場で行われる学生援護会ロックブルとの最終戦に勝利して、翌6日に東京ドームで行われる鹿島ディアーズVSリクルートシーガルズ戦で、リクルートが勝てば、ファイナル6の出場権を獲得することになる。
第1Q、日産プリンス東京は、得意のオプションを展開して、東京海上陣地に入り込むがファンブルで得点機を逸する。
そしてQBを岡本から板坂に代えてリズムを変える。9分36秒にQB板坂からWR佐藤への26ヤードTDパスがヒットして先制。
第2Q3分33秒には、LB永岡が東京海上QB高橋のパスをインターセプト。攻撃権を獲得して得点に結びつけようとするが、ここでも痛恨のファンブル。日産プリンス東京はもう一つ調子の波に乗れない。
後半、日産プリンス東京は、RB田辺、西川のオプションでゲイン重ねる。敵陣9ヤードまで攻めて追加点なるか、と思われたがここでもファンブル。攻撃権を東京海上に渡してしまう。
東京海上も反撃を開始する。後半スタートから新人QB木目田(法政大)を投入。RB横倉の連続ランプレーで、次々とファーストダウンを更新。
敵陣49ヤードから4thダウン1をギャンブルして、さらにファーストダウンを更新。ここからは日産プリンス東京のディフェンスに押さえ込まれるが、新人K横山(東大)が47ヤードのロングFGを蹴りこみ、3−7とする。
第4Q、東京海上のパントを日産プリンス東京リターナーの伊橋が敵陣46ヤードまで大きく戻すビッグプレー。
ここでQB板坂がWR大橋への36ヤードTDパスを決めてTD。やっと追加点をあげた。
その後は日産プリンス東京、東京海上ともにパントを繰り返す単調なオフェンスとなった。
日産プリンス東京は、試合残り6分すぎから再びQB岡本を投入。RB田辺、WR中沢、RB関野のランプレーで敵陣に入り込む。
さらにWR中沢へのパスとRB関野のランで敵陣3ヤードまで進む。最後はQB岡本がキープでゴールに飛び込みだめ押しのTDを奪取。21−3として試合を決定づけた。
「今日は選手たちに対戦チームに対する安堵感があった。相手に合わせてしまう悪い癖がでた。うちは能力の高いチームじゃない。一人一人がやらないと」と反省しきりの日産プリンス東京・田中監督。
しかし学生援護会との最終戦の話になると「次は勝ちます。学生援護会は選手のレベルが高いチーム。スタッフが充実していて気が抜けない相手。うちは補給部隊はないが選手の機動力で戦う」と他力本願ながらファイナル6出場に向けての意欲をみせた。
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