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解説記事
鹿島 VS リクルート
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島ディアーズ 7 14 7 0 28
リクルートシーガルズ 0 21 14 0 35

逆転でリクルートが勝利。全勝優勝に花を添える
 CENTRALディビジョン最終戦は、リクルートシーガルズと鹿島ディアーズの宿命対決「東京ドーム決戦」となった。
 リクルートが後半に逆転し35−28で勝利をおさめ、5戦全勝とし、ディビジョン優勝に花を添えた。
 敗れた鹿島は勝ち点6のままとなり、日産プリンス東京スカイライナーズと同率ながら直接対決で負けているため、日産プリンス東京がディビジョン2位となり、ファイナル6進出が決定した。

 それにしても、これまで数々の名勝負を演じてきた両チームだけに、今回も期待されたとおりの熾烈な闘いだった。
 前半は鹿島が得点すれば、リクルートが追いつくという展開。まず先取点を挙げたのは鹿島。
 第1Q4分52秒、リクルートDB玉ノ井が、自陣1ヤードで鹿島QB鈴木のパスをインターセプトして攻撃権を獲得。しかし苦しいポジションでのオフェンスにリクルートオフェンスはファーストダウンが奪えずパント。鹿島オフェンスは敵陣34ヤードから攻撃を開始する。
 新人RB平手(近大)のランとRB関澤へのパスで、ゴール前3ヤードまで迫り、平手が右オープンを走りきってTD。第2QにもRB堀口のランプレーなどで敵陣14ヤードまで進み、TE板井への10ヤードTDパスが決まって14−0とリードする。

 しかしこの直後に大型新人・里見(立命館大)のビックプレーが出た。
 キックオフされたボールをキャッチした里見は「走りながら狙っていました」と、いうように俊足を生かして鹿島のタックルをかわし、72ヤードキックオフリターンTD。モメンタムを一気に引き寄せる。
 こうなるとリクルートは活気づく。次の鹿島の攻撃シリーズをパントに押さえ、攻撃権を獲得するやRB古谷が51ヤードを独走して14−14の同点に持ち込む。

 しかし鹿島もTE板井をフルに使った攻撃で前進を図り、敵陣42ヤードに入り込むと、QB鈴木からまたもTE板井への40ヤードTDパスが決まり再びリード。

 この時点で前半残り時間54秒。リクルートが粘り強いオフェンスをみせた。キックオフリターンでまたも里見がビッグプレーをみせ、敵陣41ヤードから追撃開始。
 WR堀江へのパス、QB松本・RB古谷のランでゴール前3ヤードまで迫る。残り時間は13秒。ここでSB安部へのTDパスが通り、再び同点として前半を終了する。

 後半は、まずリクルートが先手を取る。RB米田のランプレーを中心にゲインを重ねて、敵陣5ヤード。ここでRBに入ったWR堀江が右オープンを走り切って28−21と逆転。

 逆に追う立場となった鹿島は、自陣23ヤードからの攻撃でRB堀口、池場のランプレーとWR植村へのパスで敵陣に入る。
 しかしここでQB鈴木が負傷退場。QBを川上に代えて態勢を整える。そして8分29秒にRB児玉が20ヤードを走り、同点のTDを奪った。

 ここでまたまたリクルートにビッグプレーが出た。キックオフのボールを受けたリターナー堀江が、味方のブロックにも助けられ好走、チェンジオブペースで次々と相手カバーチームを抜き去り、89ヤードのリターンTDをあげて、またも7点をリード。

 第4Qに入り、3分過ぎから攻撃権を獲得した鹿島は、3度のファーストダウンを更新して敵陣29ヤードまで攻撃を進める。
 しかしあと1ヤードが奪えずフォースダウンギャンブルを敢行。RB堀口、必死のランプレーを試みるが、リクルートディフェンス陣が踏ん張って食い止た。

 試合残り時間1分19秒。鹿島は自陣34ヤードから最後の攻撃権を獲得するものの、ファーストダウンを更新することができず万事休す、リクルートに痛い敗戦を喫した。

 リクルート・大橋ヘッドコーチは「これまではリードされるとある程度、頑張れるのだがキャッチアップはできなかった。今日はそれができて(チームとして)成長したところがあった。試合前は鹿島に勝つことができればすごくうれしいだろうなぁ、と思っていたが実際勝ってみると、まだ先があるなぁ、と思った。今年は来年1月3日(ライスボウル)まで勝とう、といってきた。まだまだ」と春秋連覇に向けて新たな闘志を燃やす。



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