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解説記事
オンワード VS レナウン
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
オンワードオークス 14 14 14 21 63
レナウンローバーズ 0 7 0 0 7

不安を一掃する完勝劇。オンワードオークス再起動!
 前節で富士通に苦杯をなめたオンワードオークスがレナウンローバーズを攻守にわたって圧倒し、63−7で大勝した。
 オンワードは2勝1敗としてディビジョン優勝争いにかろうじて踏みとどまった。レナウンは開幕か ら3連敗で、東日本のEAST、CENTRALディビジョンで唯一白星がない。

 オンワードにとっては間違っても負けられない試合だった。前節での敗戦が尾をひくカタチになるからだ。その意味ではこの試合で圧勝を収めたことは意義が大きい。
 「富士通に負けたあとは正直言ってチームのモチベーションが下がってしまった」と先発QB冨澤は言う。「でも、今日の試合に向けて少しずつ気持ちが盛り上がってきた。このままダイノスを倒して、 シルバースターといい試合ができるように頑張りたい」。

 その冨澤が2つのTDパスを成功させ、RB真柄、西原らが2TDを決めるなど、オークスは理想的な点のとり方をした。ラッシュでは脅威的な437ヤードゲインを記録し、得意のラン攻撃でゲームを組み立てることに成功した。
 ディフェンスもDL勝島が2QBサックをあげて気を吐いた。レナウンのオフェンスに許した距離はわずかに91ヤード。危なげな場面はほとんどなかった。

 レナウンの唯一の見せ場は第2QのTDドライブだった。RB真柄と杉澤のTDランで0−14と先制されたレナウンは、敵陣38ヤードからのオフェンスシリーズで先発QBの武末に代えて、大ベテランのQB鈴木を投入する。
 得意のショットガンフォーメーションから福本、金子にパスを通し、相手の反則もあってゴール前1ヤードまで進むと、ここぞとばかりにQBスニークでTDをあげ、一矢を報いた。

 ところがこのTDドライブが結果的にオンワードに火をつけた格好になる。
 1TD差に追い上げられたオンワードは、直後のオフェンスシリーズの第1プレーで冨澤からWR斉藤への48ヤードTDパスで一気に流れを引き戻す。
 その後も、冨澤はディフェンスバックがランを警戒してスクリメージライン側にあがってきているのを見て、次々とロングパスを投じ、第3Qまでに42−7と大量リードを奪って、あとをQB西原に託した。

 「ウチはラン主体のチーム。ランでモメンタムを作っていくのがスタイルなんです」。派手なパスオフェンスが印象に残った後半だったが、冨澤はあくまでランのチームであることを強調する。
 「大学、社会人と、今まですぐにスクランブルに出てしまう癖があったので、今年は我慢をしてプレーを組み立てようとしている。でもまだまだできているとは言えない」と冨澤。冨澤が目指すスタイルが確立されるとオンワードのオフェンスはさらに攻撃力を増すことになるのだろう。

 次節オンワードは、西武ドームでクラブダイノスと対戦(10月22日)する。富士通が3戦全勝で走っているだけに、この試合に勝ってアサヒビールとの直接対決(11月7日・東京ドーム)でファイナル6進出を決めたい。
 レナウンは次節シルバースターと対戦(10月22日・西武ドーム)し、すかいらーくと最終戦を戦う(11月7日・東京ドーム)。いずれも苦しい試合となることが予想されるが、奮起して全敗を免れたいところだ。



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