Xリーグとなってから初めてのディビジョン優勝と、初のファイナル6進出を既に決定している富士通フロンティアーズが、クラブダイノス@BΛNKを32−7で下し、5戦全勝、完全Vで、初のディビジョン優勝とファイナル6進出に花を添えた。
富士通は、クラブダイノスのファーストシリーズで自陣28ヤードまで攻め込まれたが、クラブダイノスの4thダウンギャンブルプレーを、富士通ディフェンス陣が粉砕して攻撃権を奪回した。
そしてQB木之下のパス、今季大活躍のRB森本のランプレーでファーストダウンを更新し、K長谷の21ヤードFGで、まず3点を先制。
さらに「練習でも試合でも決まらなかった」(富士通・奥監督)オンサイドキックを「初めて成功」(奥監督)させて攻撃を継続。
続くプレーでは4thダウンに追い込まれパントフォーメーション。ここでもP竹村がパントを蹴らずに、レシーバーにでた石村にパスを通して、敵陣23ヤードまでゲイン。この後はRB飯嶋の2連続ランでTDを奪い、10−0とする。
続くシリーズでは、富士通ディフェンスがクラブダイノスオフェンスをパントに封じ込み、自陣34ヤードから攻撃を開始。
WR小島、RB高橋へのパスでファーストダウンを重ね、敵陣8ヤードまで進入。RB森本が3度の中央突破ランプレーでTDを奪い、さらには竹村からレシーバーに出た岡田への2ポイントコンバージョンパスも決まり、18−0と大きくリードする。
第3Qに入っても富士通オフェンス陣は順調に攻撃を進め、後半のファーストシリーズもTDに結びつけた。
敵陣44ヤードからRB森本のランを中心にゲインを重ね、3分57秒に森本が中央を1ヤードダイブしてTD。キックも決まって25−0と大きく引き離す。
追いかけるクラブダイノスは、敵陣にすら入らせてもらえなかったが、QBを森田に交代した7分26秒。ようやくQB森田、RB清水のランプレーで敵陣40ヤードに攻め入る。
しかし富士通DL平井のQBサックで大きく後退、またも自陣に追いやられてしまう。
第4Q、富士通オフェンスの4thダウンギャンブルを食い止めたクラブダイノスは、敵陣35ヤードと絶好のポジションから攻撃を開始。RB清水、海道のランプレーを中心に敵陣4ヤードまで持込み、最後はRB清水が2ヤードを走りTD、7−25と一矢を報いた。
その後、富士通はRB森本が目のさめるような63ヤード独走TDをあげて、32−7とさらに得点を引き離した。
この試合でRB森本は、チームラン獲得ヤードの87.6%にあたる205ヤードを走り、ディビジョンラッシング部門での1位を確定させた。
奥監督は「今日もそうですが、いつも通りドライブを重ねて得点をあげるプランでした。ギャンブルが決まったり、オンサイドキックが決まったり運の良さもありました。2番手の選手を使ってみたけど、細かなところでミスはあったものの及第点。やはり今季は森本のおかげ。5戦全勝で終われたのも森本のおかげ。チームの大黒柱です」と全勝Vの牽引車・RB森本を褒め上げた。
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