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解説記事
アサヒ飲料 VS 松下電工
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
アサヒ飲料チャレンジャーズ 6 14 0 0 20
松下電工インパルス 0 3 0 15 18

“One Play at a Time !” リベンジロード最終章完結!
 アサヒ飲料チャレンジャーズが゛リベンジロード最終章゛を初優勝で飾ることが出来るのか。それとも松下電工インパルスが、再び“高橋マジック”を見せて、終盤での逆転勝ちで優勝を勝ち取るのか。注目された東京スーパーボウルは、大方の予想通り、アサヒ飲料が前半から優位に試合を進めた。

 まず立ち上がりのシリーズ。自陣36ヤードから、RB中島(友)のラン、QB桂からRB吉田、TE高橋らへのパスも決まり、一気にゴール前15ヤードへ。
 しかし、ここからはパスの失敗などで、TDを奪うことができなかったものの、K橋本が37ヤードのFGをしっかりと決め3点を先制した。

画像  アサヒ飲料は次のシリーズでも、ハーフライン付近からRB中村の43ヤードのパワーランでゴール前6ヤードまで迫り、今度もK橋本が22ヤードのFGを決めリードを6点に広げた。

 アサヒ飲料は第2Qにも、この日大活躍の橋本が今度はDBとして、相手RB樫野に強烈なタックルをし、ファンブルさせる。
 このチャンスを、RB中村のランを中心に、相手DBのインターフェアにも助けられ、約70ヤードをロングドライブ。最後はRB中島(友)が中央に飛び込んでTD。さらにリードを広げた。

 続く松下電工のオフェンスは不発に終わり、攻撃権放棄のためのパントを選択。ここでP太田の蹴ったボールを、リターナーに入ったRB吉田が、69ヤードのビッグリターンを見せTD。20−0とし、ほぼ勝利を手中にしたかと思われた。

 一方の松下電工は、前半終了間際からQB高橋(公)のパスが決まり始めた。前半はFGで3点を返すのが精一杯だったが、後半持ち前の地力を発揮し始める。
 RB樫野、粳田、小林らが着実に前進を見せ、後半の第1シリーズ、第2シリーズとも、ゴール前10ヤード付近まで迫る。
 ここからいずれも得点に結びつけることが出来なかったが、アサヒ飲料ディフェンス陣を浮き足立たせるには十分であった。

 松下電工自陣7ヤードからのオフェンス。待望のビッグプレーが飛び出す。QB高橋(公)が投じたロングパスをWR古本がキャッチして、ゴール前17ヤードまで一気に走りこむ。
 ここから、QB高橋(公)がWR松岡へパスを投じてTD。10−20。ムードは完全に松下電工ペースとなった。

 さらにアサヒ飲料のオフェンスでQB桂の投じたボールをDB富田がインターセプト。ここからのオフェンスでは、TE門脇へのパスでゴール前15ヤードまで迫り、ここからRB粳田が全盛期を思わせる粘り強い走りでTD。4点差まで追い上げた。
 ここで、トライフォーポイントで2点を奪うためプレーを選択。高橋(公)の熱い思いを込めたパスをTE門脇がしっかりとキャッチし、18−20。いよいよ2点差とした。

画像  ゲーム終了まで残り2分47秒。逆転のためにはなんとしても攻撃権が欲しい松下電工。リーグ戦での奇蹟を甦らせるべくオンサイドキック試みるが、今回はアサヒ飲料の高橋ががっちりと確保する。
 試合残り時間27秒。ようやく回ってきた最後のオフェンスシリーズでもQB高橋(公)が、ファーストプレーで、ヘルメットが吹っ飛ぶほどの強烈なQBサックをDE古河から受けて、無念の負傷退場。
 “逆転マジシャン”を突然失ったチームは、なすすべなく敗れ去った。

 このファイナル6でアサヒビール、リクルートを破りリベンジを果たしてきたアサヒ飲料。そして東京スーパーボウルでリーグ戦での“借り”をしっかり返し、最終章を飾ることが出来た。

 藤田ヘッドコーチは「こっちはスコアでは勝ちましたが、フットボールでは向こうの勝ちです。すごく悔しいですね。でももう一試合できますので、今年一番の出来のチームに仕上げて臨みたいと思います」と厳しい表情で話す。
 一方の村上監督は「ナイスディフェンスでした。本当に良かったと思います。残念なのは、ここまで一生懸命取り組んできたキッキングゲームでやられたことですね。でも努力が成果となって現れる、ということを選手が感じてくれたと思いますので、東京スーパーボウル出場は良い経験になったと思います」と、こちらは目にうっすらと涙を浮かべながら話していた。


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