X League
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解説記事
松下電工 VS ファイニーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
松下電工インパルス 0 0 13 13 26
ファイニーズ 0 0 0 0 0

Xリーグ2000開幕!松下電工が完封勝利で発進。
 2000年Xリーグが開幕。晴天の長居球技場、「夏の名残り」どころではない強烈な日差し。摂氏34度を超える猛暑の中で、松下電工インパルスとファイニーズフットボールクラブの1戦はキックオフを迎えた。

 シーズン初戦ともあって、立ち上がりはどちらもオフェンスに決定打が出ない展開。
 ファイニーズの先発QBは2年目の荒木。パスを軸に攻撃を組み立てるが、ダウン更新もままならない。
 1Q終了間際、松下電工はQB高橋(公)のパス、RB安藤のドローなどで前進、敵陣27ヤードと最初の得点機を得る。しかしここからファイニーズディフェンス陣が踏ん張り4thダウンFGトライに。さらに松下電工のK太田の蹴ったボールをファイニーズDL森がブロック、先制点を阻止する。

 2Qに入って、ファイニーズはQBを義永にスイッチ。自陣6ヤードからのオフェンスをRB井場のラン、QB義永のキープなどのロングゲイン連発で敵陣まで持ち込むものの、松下電工LB吉川に13ヤードロスのQBサックを浴びて攻撃を断ち切られる。結局0−0のまま前半を折り返した。

 「予想通りの展開。いまのウチは決定力がないので体力勝負と考えていた」。真夏から走り込みのトレーニングに重点を置いてきたという松下電工・村上監督。

 後半開始早々。QB高橋(公)の放ったパスをファイニーズDB永井がスーパーカット。後半もディフェンス合戦の幕開けかと思った矢先のプレーだった。
 「今日は高本の独走に尽きる」と村上監督。自陣19ヤード2ndダウン10。ハンドオフを受け取ったRB高本が追いすがる相手ディフェンスを振り切って、73ヤード独走のビッグプレー。このチャンスをK太田の22ヤードFGに繋げて、松下電工が待望の先制点を獲得する。
 続いて松下電工の後半第2シリーズ。QB高橋(公)から、WR下川、古本らへロングパスが効果的にヒット。ゴール前10ヤードからもエンドゾーン右隅に走り込んだWR古本へTDパスが決まり10−0(TFP成功)。次のシリーズもK太田の36ヤードFGを成功させ、13−0と松下電工がリードを広げる。

 4Q、ファイニーズ自陣23ヤードからのオフェンス。再び登場したQB荒木が、WR吉村、田崎らへのパス、RB井場、阿倍のランなどで立て続けにダウンを更新し、ゴール前10ヤードと絶好の反撃チャンス。しかしここから4回の攻撃は、DL脇坂、DB上田らの活躍に阻まれ、得点にいたらない。

 気落ちしたファイニーズに松下電工がたたみ掛ける。DB高橋(英)のインターセプトから得た敵陣25ヤードからのチャンスに、「パスのセンスがとにかく凄い」と先輩・高橋(公)の評価も高い、新人QB高橋幸史(近畿大)がXリーグデビュー。RB安藤の16ヤードTDランに結びつけて、20−0(TFP成功)とダメ押し。
 終了間際にもRB樫野がゴール前5ヤードを強引に押し込んでTD(TFP失敗)。結局、26−0と松下電工が完封で初戦を飾った。

 「OLが昨年に比べるとまとまってきた。これからですよ。これから」と村上監督。
 一方、開幕ダッシュが叶わなかった村田ヘッドは「システムは問題ないと思う。2週間ごとに選手個々のファンダメンタルをどこまで持ち上げられるかです」と、あまりの暑さに疲れ切った表情で語った。



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