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解説記事
マイカル VS ファイニーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
マイカルベアーズ 0 3 0 14 17
ファイニーズ 6 0 0 0 6

終了間際にようやくリズム。マイカル辛勝で2勝目
 ファイナル6出場のためには序盤での取りこぼしが許されないマイカルベア−ズと、何とか1勝をあげて“開幕”を迎えたいファイニーズが対戦した。

 まず先制したのはファイニーズだ。マイカルの第2シリーズ、自陣32ヤードから攻撃で、QB夏目の投じたボールを、ファイニーズのLB石川がインターセプトし、そのまま40ヤードを走りきりTD。TFPのキックは反則による罰退で失敗したものの、その後の試合を有利に進めるきっかけとなった。

 マイカルはなかなか攻めきれない。マイカルの誇るRBも波武名、徳重らが思うように走れない。P山口(豊)のパントだけが絶妙のコントロールを見せ、陣地を進めるのがやっとといった状態だ。

 しかし、その絶妙なパントから作り出したチャンスにようやく夏目が応えた。敵陣33ヤードからの攻撃でWR川崎へのパス、ベテランRB山口(敏)の『山口らしい』ドロープレー、そして夏目自らのオプションキープなどでゴール前11ヤードまで迫る。
 ここからもRB宮下と波武名が着実にゲインを重ね、TDまであと3ヤードというところまで進んだが、波武名のオフタックルランが届かず、結局K山口(豊)による25ヤードFGで3点を奪うにとどまった。

 後半に入ってからは両チームとも決め手に欠く。特にファイニーズは攻撃が全く進まず、ハーフラインにすら近づけない。

 そんな中、マイカルのP山口(豊)だけが、コントロールされたパントを蹴りつづけた。そして第4Qに入って、マイカルのオフェンスがようやく応える。
 敵陣43ヤードからWR竹田、前波、TE樋口へのパス、宮下、波武名のランでゴール前7ヤードまで迫り、最後は波武名を3回続けて走らせTD。ここまでほぼ一方的に試合を進めながら、第4Q5分48秒にようやく10−6と逆転に成功した。

 マイカルはその次のシリーズでも、波武名が復活を告げる走りを見せTDを奪い、17−6で勝利をぐっと引き寄せる。
 ファイニーズも最後はショットガンフォーメーションで反撃を図るが、エンドゾーンに届かずタイムアップ。マイカルは連勝で松下電工戦を迎えることとなった。

 マイカルの肥田代表は「勝利という結果には満足ですが、受身の試合をしてしまいました。逆転してからはとてもリズムがよくなりましたので、今度はもう少し早くあのリズムを生み出せるようにしたいと思います」と、ぎりぎりの勝利にほっとした様子だ。
 2TDを奪った波武名は「昨年に比べて、スピードが乗りきらないんです。コンディションも作りきれていませんね。攻撃はかなり迷惑をかけていますので、電工戦では最初からリズムよく攻めたいと思います」と反省しきり。

 一方連敗となったファイニーズの村田ヘッドコーチは「守備としては最高の展開でしたが、攻撃がひどかったですね。次こそは守りに守り抜いて、ワンポイントのチャンスを決める展開に持っていきたいです」と骨折した左腕をかばいながら話していた。



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