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解説記事
アサヒビール VS レナウン
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
アサヒビールシルバースター 14 10 0 19 43
レナウンローバーズ 0 0 0 6 6

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QB東野復活!ツインピークス体制でシルバースター万全。
 『あの』東野が帰ってきた。 9月16日、大井第2球技場で行われたアサヒビールシルバースターとレナウンローバーズの一戦は、QB東野のパスアタックが冴えわたり、立ち上がりからTDパスを連発。
 ここ数年、不振にあえいできた「天才QB」の復活劇がいよいよ幕を開けた。

 いきなりだった。ゲーム開始の2プレー目。自陣20ヤード、2ndダウン10。QB東野の放った糸を引くような独特のロングパスが、エンドゾーンめがけて全力疾走するWR稲垣の手元に一直線に吸い込まれる。WR稲垣が快足を飛ばしてそのまま独走。数々のドラマのヒーローを演じてきた男の復活を告げるTDパスが決まった。
 『東野復活』に盛り上がるシルバースターディフェンス陣が、レナウンのパントをブロック。今度はゴール前17ヤードでオフェンスにチャンスを渡すと、QB東野はそれに応え、今度はWR藤江にTDパスをヒット。瞬く間に14−0とリードを広げる。

 続いて、シルバースター自陣17ヤードからのオフェンス。QB東野からTE大日方、WR中尾、稲垣らへ、次々とパスが決まり連続ダウン更新。最後はRB大場へのプレーアクションパスで、10プレー、83ヤードのドライブをTDで締めくくった。
 QB東野は次のシリーズも、WR中村への47ヤードロングパスを含むオフェンスで、新人K山口(マイカルから移籍)の30ヤードFGにつなぎ、前半終了で24−0と試合に決着をつけてしまった。

 結局。QB東野は前半出場だけで、15回試投の10回成功。3TDを含む237ヤードをパスで獲得するという堂々たる復活ぶりで、後半のオフェンスを先輩QB金岡に渡した。

 「金岡はまだ形ができあがってない状態だった。でも相当に意識はしていたね」とは、シルバースターの阿部監督。
 後半開始早々はピリッとしたところがなかったQB金岡だが、第4Qに入ると本領発揮。敵陣46ヤードから始まったオフェンスを、WR稲垣、藤江らへの3本のパスでゴール前3ヤードまで運ぶと、RB鈴木のTDランを演出。
 続いてDL佐々木(康)のQBサックで得た自陣43ヤードからのオフェンスも、WR稲垣へ57ヤードの一発TDパス。健在ぶりを強烈にアピールした。

 「フィジカルトレーニングのきちんとした環境を整えてもらって、チーム全体がたくましくなりましたよ」と語るのは、旧すかいらーくからの移籍後、ひと回り身体が大きくなったレナウンのOL高梨。
 シルバースターの強力ディフェンス陣に圧倒され、あまり見せ場のなかったオフェンス陣だが、第3Q終了間際から、QB八木のパス、RB木間のランを軸に次々とダウンを更新。Qタイムを挟んで、ゴール前1ヤード。QB八木が自ら持ち込んでのTDで一矢を報いる。

 試合は終了間際にも、DB後藤のパスインターセプトからチャンスを得たシルバースターが、RB斉藤の31ヤードTDで得点を追加し、初戦を圧勝で飾った。

 「本人(東野)も見えてる、って云ってたから、ヤルとは思ってたけどね」と満面の笑みの阿部監督。「お互いに張り合って、いい結果を期待したい。今後は特にどっちと決めずに、調子のいい方を使っていく」と、WエースQB体制にうれしい悩みだ。
 当面のターゲットは、10月13日の西武ドーム(ON−SKY戦)だが、「(相手を)よく研究してくる五洋建設も怖い」と、先日はリクルートを揺さぶった新鋭の存在も気にかかるようだ。




 
 
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