CENTRALディビジョン第3節の大一番、アサヒビールシルバースターとオンワードスカイラークス(ON―SKY)の一戦は戦前予想のとおり激しい闘いとなった。
結果はアサヒビールが第4Qに2TDを奪い、追いすがるON−SKYを24−14で下し、3連勝。FINAL6連続出場が目の前に見えてきた。
一方、敗れたON−SKYは1勝2敗となり、14日に行われるリクルートクラブシーガルズとLIONSの試合で、リクルートが勝つとFINAL6への道が閉ざされることになる。
第1Q。ON−SKYがQB小島(崇)から新人WRブレナン(アリゾナ大)への9ヤードTDパスで先制。
しかしアサヒビールは、先発QB東野が着実にオフェンスを展開。1Q終了間際にRB吉岡が2ヤードを走りTD。同点に持ち込む。
第2QにはK山口(ベアーズから移籍)が37ヤードFGを決め10−7と3点差に。
追うON−SKYは、その後のキックオフリターンでビッグプレーが飛び出す。キックオフのボールをKR加畑が87ヤードを独走。TDを奪い、14−10と試合をひっくり返す。
第3Qはともに追加点をあげることはできない。しかし、アサヒビールディフェンスに苦しめながらも、ON−SKYはゴール前10ヤードまで攻め込む。
ここでアサヒビールDB白濱が、TDを狙ったパスをエンドゾーン内でインターセプト。ピンチを凌いだ。
アサヒビールは第2Qから、QB東野に代わったQB金岡がパスを中心にオフェンスを進めるが得点には至らない。
ここで奮闘したのが、主将DE佐々木。チームに活を入れるQBサックを演じる。これに応えてまたもDB白濱がインターセプトを奪う。
このディフェンス陣の踏ん張りにオフェンスが応え、QB金岡からTE橋詰、新人WR高橋(立命大)へのパス、RB斉藤、大場のランなどで、ゲインを重ねる。
第4Q、54秒。4thダウンギャンブルでQB金岡が7ヤードを走りTD。ついに17−14と再逆転に成功。なおも8分16秒には、RB吉岡が5ヤードのダメ押しTDパスをキャッチ。24−14とリードを広げた。
追うON−SKYは、ショットガンフォーメーションからロングパスを繰り出し、アサヒビール陣内に深くに入りTDを狙うが、これまたアサヒビールDB工藤にインターセプトされ、万事休す。
アサヒビール阿部監督は「今日はDBがよく頑張った。それにケガで出遅れていた新人・高橋が活躍してくれた。スピードがチーム一。いいレシーバーに育ってきたよ」と目を細めた。
「それにしてもキックカバーチームは・・・。今後修正していかなくちゃ」と反省も。「ひとつのヤマを超えた。次のLIONSも強いチーム。最終戦のリクルートもあるが、いい形になってきただけに、一試合、一試合しっかりやっていくよ」と今後を睨んだ。
敗れたON−SKYの野田監督は「いいコンデションで戦ったんだけれども・・・。競い合って我々が勝てるようにしていかないとね」と、さすがに力を落とした様子。
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