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解説記事
ON−SKY VS 五洋建設
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
オンワードスカイラークス 0 10 7 13 30
五洋建設パイレーツ 7 0 0 0 7

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五洋建設の奇襲攻撃を跳ね返してON−SKY圧勝!
 同ディビジョンのライバル、リクルート、シルバースターに連敗し、自力でのFINAL6出場の目がなくなったオンワードスカイラークス(ON−SKY)と、初戦から3連敗、入替戦回避にはもう負けられない五洋建設パイレーツが等々力球場で対戦した。
 試合は、第1Qこそ五洋建設が主導権を握ることに成功したものの、その後地力に勝るON−SKYが圧倒。30−7で今季2勝目を挙げた。

 キックオフ直後、フィールドの主導権を握ったのは五洋建設だった。
 自陣32ヤードからオフェンス。QB川嵜のオプションキープ、RB池田のダイブなどで敵陣41ヤードまで攻めこむ。
 ここで、この日は好レシーブを連発したWR松下へのプレーアクションパスが決まり、一気にゴール前6ヤードへ。ON−SKYのディフェンス陣の粘りもあって4thダウン1まで追いこまれるが、最後はQB川嵜が自ら飛び込んでTD。7−0と五洋建設が先制に成功する。

 五洋建設は、続くキックオフでなんとオンサイドキック。しかもこれを成功させる。結局3プレーでパントに追いこまれてしまうが、この奇襲攻撃に会場にいる誰もが、五洋建設の勝利への執念が本物であることを知る。

 さらに続くON−SKYのオフェンスで、今度は五洋建設ディフェンス陣が奮闘する。
 ON−SKY自陣34ヤードからのシリーズ、ロングゲインこそ奪われないものの、RB加畑、杉澤ら好ランナーを揃えるON−SKYに徐々に陣地を蝕まれ、13プレーでゴール前4ヤードと追い込まれる五洋建設。しかしここで粘りを見せ、最後は4thダウンショートのピンチをも凌ぎきり、リードを保つ。

 続くゴールを背負ってオフェンスシリーズでは、3rdダウンでクイックパントを見せ、ON−SKYディフェンス陣を慌てさせるなど、ここまで試合は完全に五洋建設のペースで進んでいた。

 しかしその直後シリーズ。ON−SKYがQB小島(崇)からWR神への26ヤードの同点TDパスを決めると、五洋建設の勢いは失速していく。
 逆にこのTDで息を吹き返したON−SKYは続くシリーズでFGを成功させ、一気に逆転。ゲームの支配権を完全に引き寄せる。

 前半こそ10−7とわずかなリードで折り返すが、後半に入るとON−SKYの地力が、五洋建設を圧倒していく。
 RB加畑、杉澤のランプレーを軸に、QB小島(崇)が五洋建設ディフェンスの仕掛ける積極的なブリッツの裏をかくパスを、WR神、ブレナンらにテンポ良く通す。

 第3Qに、RB加畑のランで1TDを追加すると、第4Qにも、WR井本、ブレナンが、それぞれ1TDづつをあげ、30−7(TFP1回失敗)とする。

 逆に五洋建設オフェンスは後半に入って、RB古谷(晋)やQB川嵜が奮闘するものの、ダウンの更新すらままならない状態。
 試合終了間際になって、ようやく敵陣14ヤードまで攻めこむものの、結局得点には至らずタイムアップ。30−7でON−SKYが五洋建設を下した。

 「(シルバースター戦の敗戦があったので)トーンダウンするのは仕方ないと思っていた。たくさんの人に応援してもらいながら期待に添えなかった分、この試合はチームが目指していた最終的な強さを見せようとチームを鼓舞した」とON−SKYの野田監督。
 最終のレナウン戦に向けて「なんとしても有終の美を飾りたい。レナウンは昔からのライバルチームなので気は抜けない」と力強く抱負を語った。

 一方、前半ゲームを支配しながら、結局大差で負けた五洋建設の左瀧ヘッドコーチは「失うものは何もないので全て出すつもりだった。前半は気持ちがノったが、後半になってテンポが悪くなった。まだ最終戦が残っているので、応援してくれている人たちの期待にこたえられるよう頑張りたい」と最後の戦い(LIONS戦11/4)に全力を注ぐ構えだ。

 また出場機会の増えることが期待されたON−SKYの花田選手は、第3Qの後半ぐらいからDTとして、初めてディフェンスポジションでの随時出場を果たした。「出られただけでうれしい。いろいろ教えてくださったコーチやチームメイトに感謝したい」と喜びを語った。




 
 
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