オンワードスカイラークス(ON−SKY)がレナウンローバーズと対戦。全Qに得点を奪い55−0と完封で下し、3勝2敗としてCENTRAL3位を決めた。
またレナウンは1勝4敗となり、CENTRAL5位が決定した。
レナウンは第1Qに惜しい先制のチャンスを逃した。
5分54秒、レナウンDB下野がON−SKYのQB小島(崇)の投げたパスをインターセプト。敵陣49ヤードから攻撃権を獲得する。ここから相手の反則もあってRB池田のランプレーで敵陣22ヤードまで持ち込むが、ここでQB八木が痛恨のファンブル。
このファンブルボールをON−SKYのDE早崎が拾い上げ、敵陣19ヤードまで運ぶ。それをオフェンスがFGに結び付け先制。
ここでのオフェンスでレナウンが先取点を奪っていたら、試合はまた違った展開になっていただろう。
これをキッカケにON−SKYは勢いに乗る。第2QにはRB杉澤のTD、K福田のFG、WR浦へのTDパスと、連続して得点を重ねて前半を終わって、20−0と大きくリード。
後半に入ってもON−SKYはオフェンスの手を緩めない。QB小島(崇)が3Q5分26秒に負傷退場したあとを受けて登場したQB山田がオフェンスを指揮する。
第3QこそQB山田からWR金井へのTDパスのみに得点は終わったが、第4QにはパントリターンをPR神がそのままエンドゾーンに持ち込みTD。QB小島(崇)も再び登場し、WR渡部らにTDパスを通し、最終的には大量55点をあげた。
一方のレナウンはQB八木のパスアタックを中心にオフェンスを展開するが、ON−SKYの強力ディフェンスに6回のQBサックを奪われるなど、思うようにオフェンスを進めることができずに完封されてしまった。
「もうひとつ、らしくなかった。プレーがオフェンス、ディフェンスともに雑だ。もっとコツコツ積み上げていくことができなかった。欲求不満を残したシーズンだった」とON−SKYの野田監督はシーズンを振り返った。
しかし話が今季新加入した注目の花田選手(元横綱・若乃花)に及ぶと「チームに溶け込みはじめたところだっただけに、もっと本番(試合)で経験をさせてあげたかった。精神的にチームのいい兄貴分。来季はポジションリーダーを任せたいほどだ」と今後に期待を膨らませる。
その花田は、この試合ではディフェンスライン(DT)として第2Qから登場。これまで5試合の最多となるトータル23プレー、5分30秒間フィールドに立ちソロタックルを決めるなど、フットボーラーとして成長をうかがわせた。
「アメフトはいろいろと勉強になったし、人生にとっていい機会になった。また受け入れてくださったXリーグには感謝しています。(シーズンを振り返って)充実感があり、面白かった。今日の試合ではボールがどの位置にあるかもわかってきた」と花田にとっては収穫の大きい1年だったようだ。
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