13日第1試合は、一昨年までX2でしのぎを削りあった学生援護会ROCBULLとクラブハスキーズがXでの初対戦。
第1Qに2TDをあげた学生援護会が14−3で逃げ切って勝利。成績を2勝1敗とした。敗れたハスキーズは3敗。
学生援護会は、試合開始のキックオフリターンをKR松本(晋)がエンドゾーンまで一気に運び、先制点を奪う。
さらにオフェンスのファーストシリーズ、QB吉田がテンポよくパスを決める。5分30秒にRB松井が中央を突破してTD。14−0とリード。
ハスキーズはベテランQB田が、学生援護会ディフェンスの厳しいプレッシャーを受けながらもWR松原、松岡らレシーバー陣にパスを通し、前進を図るものの、敵陣に入るのがやっという状況。
第2Qに学生援護会は、LB鈴木(邦)がハスキーズQB田の投げたパスをインターセプト。敵陣49ヤードからオフェンスを開始。
しかしここはハスキーズディフェンスが頑張る。学生援護会は27ヤードのFGを狙うが失敗。逆にハスキーズは2本のパスを成功させ、敵陣に。そしてK鎧塚がFGを決め3−14とする。
後半に入ると学生援護会に前半のような勢いがみられない。
「ハスキーズはアグレッシブだった。けが人が続出したのは、受身になったからだ」と学生援護会のジョン・ポントヘッドコーチが指摘する通り、ハスキーズはQB田のパスプレーが冴え渡った。
第3Qこそ学生援護会ディフェンスが好タックルをみせて、ハスキーズオフェンスを押しとどめたが、試合の流れはハスキーズに。
「今日は捨て身で思い切ってプレーしよう」と試合前に選手達に話したというハスキーズの清水監督。
第4Q、ハスキーズが再三、学生援護会陣内に入り込み、追加得点を狙う。また4thダウンギャンブルを成功させるなど、「3rdダウンや4thダウンでファーストダウンを奪われるなど最悪」(ポントヘッド)と、学生援護会ディフェンス陣を悩ませた。
反対に学生援護会オフェンスは、3rdダウンや4thダウンでファーストダウンを更新できない。
総獲得ヤードでは、ハスキーズが60ヤードも学生援護会を上回っていただけに「何度もチャンスがあったのに詰めが甘かった」とハスキーズ・清水監督が悔やんだのも当然。
それは「ディフェンスが最後まであきらめなかった」と学生援護会・ポントヘッドコーチが評価するように、ハスキーズQB田のTD狙いのパスを2度インターセプトするなど、ここ一番でのディフェンスが踏ん張りがあったのが、勝利の大きな要因となった。
「Xで戦うには細心の注意が必要。やっと選手が開き直って、戦えるレベルになってきた。残り試合は生き残りを賭けた試合になってくる」とハスキーズ・清水監督は、次の試合に向けて決意を新たにしていた。
2勝1敗として、ファイナル6出場に可能性がある学生援護会。「次ぎは富士通戦。今日できなかったこと、しなかったことを忘れないでください。チャンスがあります。FINAL6を目指していきましょう」と、試合終了後のハドルでポントヘッドコーチは、選手たちにゲキを飛ばした。
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