X League
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解説記事
鹿島 VS ハスキーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島ディアーズ 7 28 7 7 49
クラブハスキーズ 0 0 0 0 0

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鹿島が攻守に圧倒。無敵の強さで全勝を維持!
 富士通、日産に連勝し、4年ぶりの日本一奪回に意欲を見せる鹿島ディアーズと、開幕以来3連敗とTOPリーグの厳しい洗礼を受けているハスキーズが対戦した。
 試合は、終始鹿島がハスキーズを圧倒、49−0の大勝で4勝目を挙げ、FINAL6進出を当確にした。

 試合は、攻守蹴の全てに渡って鹿島のものだった。試合開始直後のシリーズで、今やエースの風格を持ちつつあるRB池場が好ゲインを連発。51ヤードをわずか5プレーでドライブしあっさり先制。
 7−0とすると、あとはいわば「鹿島ショー」とでも言わんばかりに鹿島の力が爆発する。

 WR板井のファンブルでターンオーバーを奪われた以外は、前半に迎えた全てのシリーズをTDに結びつけ、35−0の大量リードで前半を折り返し、試合を早々に決定付けてしまった。

 圧巻だったのはこの日の鹿島のスタートQB鈴木の出来。
 QB鈴木は強固なパスプロテクションに守られ、次々とパスを通し、前半だけの出場にも関わらず、215ヤード2TDを稼ぎ、パス不成功はわずか2回(13回中)。成功率84.6%と驚異的な成績を残して、後半はQB川上にバトンタッチした。

 一方のハスキーズ。第1Q先発QB田が丁寧にパスを通し、敵陣27ヤードまでボールを運ぶが、FGを失敗。
 これが前半唯一迎えた得点機らしい得点機であった。その後はRB小林、石井らが奮闘し、何とかダウンを更新するものの、DE木下、DT木村など鹿島が誇る強力ディフェンスを前に、自陣をなかなか抜け出せない。

 後半に入り、インターセプトから迎えた敵陣32ヤードからのチャンスにも、反則やQBサックなどで大きく後退を強いられ、結局得点には至らず。Xリーグ昇格以来初の完封負けで今季4敗目を喫した。

 鹿島は後半になってから、QBを鈴木から川上にチェンジ。RBも平手や坂本ら若手を多用するなど層の厚さを見せつけた。
 第3QにはRB堀口がドロープレーから18ヤードのTDラン、第4QにもQB川上からRB近藤へのTDパスで、追加点を奪った鹿島が49−0として、今季4勝目を挙げた。

 試合後、鹿島の森ヘッドコーチは「オフェンスは板井のファンブルを除いては、確かに良かったのですが、ディフェンスは全体的にヨリが悪かったですね」と完勝にも満足しない様子。
 また、最終の学生援護会戦に向け「(FINAL6での)シードや順列など一切考えず、いつも通りプレーしたい」と語った一方で「選手はまだまだ出来ると思う」と日本一奪回に意欲を見せた。

 一方敗れたハスキーズの清水監督は「強い相手にどれだけ出来るかと思って試合に臨んだ。特別なことをしてもボロがでるだけなので正攻法で向かったが、ゲームやボールに対する執着心の差が如実に出てしまった」と振りかえった。
 また「最終戦でヘタは打てない。キックも含めて細かいところまでをキッチリ準備して臨みたい。生き残りを賭けたサバイバルゲームになると思う」とダイノス戦への抱負を語った。




 
 
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