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解説記事
アサヒ飲料 VS アサヒビール
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
アサヒ飲料チャレンジャーズ 0 0 17 7 24
アサヒビールシルバースター 0 0 0 6 6

封印されたハイパーオフェンス!アサヒ飲料が横浜へ!
 FINAL6西日本会場の大阪市長居球技場。3年連続の“兄弟対決”となったアサヒ飲料チャレンジャーズとアサヒビールシルバースターの一戦は、ディフェンス陣の好プレーを随所で繰り出したアサヒ飲料が、シルバースターのハイパーオフェンスをTD1本に押さえ込み、24−6で完勝。
 強豪・鹿島ディアーズの待つ横浜スタジアムへと駒を進めた。

LB“SHIN”山田  (C) Makoto SATO  シルバースターの先発QBは金岡。立ち上がりからWR稲垣、TE加藤らにパスを通し、テンポよくオフェンス開始。
 しかし敵陣に入ったところで、QB金岡の投げたTD狙いのロングパスは、アサヒ飲料DB秋山にインターセプトされてしまう。

 金岡がやられたら東野と、シルバースターは次のシリーズで早々とQB東野にスイッチ。しかしこの東野も3プレー目で、DB山にインターセプトを献上。

 このディフェンスが創ったチャンスを、活かせないアサヒ飲料オフェンス陣。主将DL佐々木を中心とするシルバースターディフェンスの前に、自陣を脱することすらできない。

 2Q6分過ぎには、QB桂のパスをシルバースターDB吉田がインターセプト。敵陣26ヤードとシルバースターが絶好のチャンスを迎える。
 このチャンスをなんとか掴みたいシルバースター。QB金岡の4thダウンギャンブルからのQBスニークや、金岡自らのキーププレーなどでゴール前1ヤードまで陣地を進める。

 「あそこで勝負を賭けた」と阿部監督。「勝負でした。僕でも攻めたと思います」と藤田ヘッド。3回のオフェンスが止まったあとの、4thダウン1でシルバースターはプレーを選択。
 ここでエンドゾーンに飛び込むQB金岡から、LB河口が右手1本でボールを掻き出してファンブルを誘う、これをアサヒ飲料側がリカバーして無得点に抑えた。

 前半のこの勝負が境目となって、流れが一気にアサヒ飲料へと傾く。

 後半最初のアサヒ飲料オフェンス。QB桂がパスの構えからスクランブル発進。一気に敵陣へと進むと、RB中村(多)が3回持ってダウン更新。K田中のFGへと繋いで3点を先制する。

 「前半に(インターセプトを)2本取ったので、後半も2本、と上田コーチに気合いを入れられました」とLB山田。続くシルバースターのオフェンスで、QB金岡の投げたパスをDB堀部がインターセプト。敵陣18ヤードと絶好のフィールドポジションでオフェンスに渡す。
 このチャンスにオフェンスが応え、RB瀬畑、中村(多)らがシルバースターディフェンスの壁をついに突破して、TDを奪う。

 さらに、QB東野にスイッチして追撃を試みるシルバースターオフェンスを、DB堀部、LB山田のパスカットでピシャリと押さえると、再びRB中村(多)が46ヤード独走のTD、3Q開始からの3シリーズで17点を獲得する。

 シルバースターもQB東野が反撃開始。自陣18ヤードからのオフェンスをTE橋詰、WR藤江、RB中村(友)らへのパスなどで、ゴール前8ヤードまで進める。
 しかし、ここからのオフェンスがK泉のFG失敗で終わり、得点には至らない。

 第4Q。アサヒ飲料は、QB東野が4thダウンギャンブルで投げたパスを、DB大島がチーム4本目のインターセプト。
 この敵陣34ヤードからのシリーズを、ランプレー中心にじりじりと進め、最後はRB中村(多)が飛び込んで3本目のTD。ゲームの大勢に決着をつけた。

 最後はQB東野が意地の77ヤードドライブで、WR稲垣へのTDパスを決めるものの、時すでに遅し。完封をまぬがれるのがようやく、といった状態。
 ディフェンスが作ったチャンスをオフェンスが得点する、アサヒ飲料は理想的なゲーム展開で“兄弟対決”を征した。

 「次も楽しみな対決。やっぱり格上の相手なので、これからガンバって準備をします」とあらためて気合いを入れる藤田ヘッド。
 「(チャレンジャーズは)いいチームだよ。こうなりゃどんどん勝ってほしいね」と阿部監督もエールを送った。

 かつて自らも育てたチームを確認に来た鹿島の森ヘッドコーチは「このディフェンス力は脅威。自分が知っている頃よりも、さらにレベルアップしている」と警戒心を強めた。


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