「前半に(インターセプトを)2本取ったので、後半も2本、と上田コーチに気合いを入れられました」とLB山田。続くシルバースターのオフェンスで、QB金岡の投げたパスをDB堀部がインターセプト。敵陣18ヤードと絶好のフィールドポジションでオフェンスに渡す。
このチャンスにオフェンスが応え、RB瀬畑、中村(多)らがシルバースターディフェンスの壁をついに突破して、TDを奪う。
さらに、QB東野にスイッチして追撃を試みるシルバースターオフェンスを、DB堀部、LB山田のパスカットでピシャリと押さえると、再びRB中村(多)が46ヤード独走のTD、3Q開始からの3シリーズで17点を獲得する。
シルバースターもQB東野が反撃開始。自陣18ヤードからのオフェンスをTE橋詰、WR藤江、RB中村(友)らへのパスなどで、ゴール前8ヤードまで進める。
しかし、ここからのオフェンスがK泉のFG失敗で終わり、得点には至らない。
第4Q。アサヒ飲料は、QB東野が4thダウンギャンブルで投げたパスを、DB大島がチーム4本目のインターセプト。
この敵陣34ヤードからのシリーズを、ランプレー中心にじりじりと進め、最後はRB中村(多)が飛び込んで3本目のTD。ゲームの大勢に決着をつけた。
最後はQB東野が意地の77ヤードドライブで、WR稲垣へのTDパスを決めるものの、時すでに遅し。完封をまぬがれるのがようやく、といった状態。
ディフェンスが作ったチャンスをオフェンスが得点する、アサヒ飲料は理想的なゲーム展開で“兄弟対決”を征した。
「次も楽しみな対決。やっぱり格上の相手なので、これからガンバって準備をします」とあらためて気合いを入れる藤田ヘッド。
「(チャレンジャーズは)いいチームだよ。こうなりゃどんどん勝ってほしいね」と阿部監督もエールを送った。
かつて自らも育てたチームを確認に来た鹿島の森ヘッドコーチは「このディフェンス力は脅威。自分が知っている頃よりも、さらにレベルアップしている」と警戒心を強めた。
|