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解説記事
松下電工インパルス VS リクルートクラブシーガルズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
松下電工インパルス 7 0 0 0 7
リクルートクラブシーガルズ 0 0 7 0 7



タイブレイクシステムにより松下電工インパルスの決勝進出決定
チーム名 TB1       TOTAL
松下電工インパルス 3       3
リクルートクラブシーガルズ 0       0

互いに譲らぬディフェンシブゲーム。タイブレイクで決着!
 東京スーパーボウルへの出場権を決するFINAL6準決勝。大阪市長居球技場で行われた松下電工インパルスとリクルートクラブシーガルズの1戦は、戦前の予想を超える激しいディフェンシブゲームとなった。

 互いにビッグプレーによる1発TDを奪った以外は、終始両チームのディフェンスがゲームを支配し、最終4Q終了時点で、7−7とどちらも譲らぬ展開。
 FINAL6制度が導入されて以来、2度目となるタイブレイクまでゲームはもつれ込み、結局、松下電工がK太田のFGで勝負を決め、2年連続の選手権進出を果たした。

 最初のビッグプレーは、松下電工の開始3プレー目に出た。松下電工の先発QB高橋(公)は、1プレー目からパスを投じてダウン更新。続いてRB樫野へのピッチプレーが止められた直後だった。

 「あれはリクルートのプレーですね。ウチの方がだいぶ遅いですけど(笑)」と試合後のQB高橋(公)。
 リクルートのお株を奪うクイックスクリーンパスがWR下川にヒット。下川はそのまま69ヤードを走りきってTD。まず松下電工が先制した。

 1Q終了間際に、リクルートがチャンスを手に入れる。自陣の20ヤード付近からQB高橋(公)が、WR塚崎に投じたパスをDB玉ノ井が、鋭い出足でインターセプト。ゴール前26ヤードからの攻撃権を得る。
 しかしここで、松下電工ディフェンスが踏ん張る。DB野村、山田らが、QB松本のパスをことごとくカット。結局K大久保もFGを外して得点を許さない。

 逆に松下電工も、DL池之上、LB遠藤らを軸に積極果敢なブリッツを仕掛けてくるリクルートディフェンスの前に、ダウン更新もままならない状況が続く。

 後半開始早々、今度はリクルートにビッグプレーが飛び出す。
 開始1プレー目。DL脇坂の激しいプレッシャーを浴びながらQB松本が投げたパスを、SB安東がキャッチ。DB高橋(英)のタックルをかわすと一気に95ヤードを独走してTD。7−7と試合を振りだしに戻した。

 この後は互いのディフェンス陣が踏ん張りどちらも得点に至らない。

 3Qにはゴール前30ヤード付近から、リクルートのK大久保が4thダウンFGトライのフェイクからパスを投じるが、松下電工のLB霊山が反応よくこれをカット。

 4Qにも、リクルートが相手に一度攻撃権を渡しながらも、執念の連続ドライブでじわじわと陣地を進め、ゴール前4ヤードと絶好の得点機に至る。
 ここでQB松本からWR堀江に絶妙のTDパスが投じられるが、このボールがDL脇坂の指先に軽く当たり、堀江の脇から飛び出たDB野村がインターセプト。
 松下電工を支えてきたベテラン守護神達が、絶体絶命のピンチからチームを救った。

 試合はこのままFINAL6史上2度目の延長タイブレイクシステムへと突入する。

K太田の決勝FG  先攻のリクルートは、3回のオフェンスでダウンを更新できずFGトライ。K大久保の蹴ったボールは無情にもゴールポストに当たって、前に跳ね返ってきた。
 続く松下電工もFGトライとなるが、K太田もこれをはずし再延長かと思われた瞬間、ラフィング・ザ・キッカーのイエローフラッグ。
 「ブロックに勝負を託した結果なのだから、しかたないでしょう」と大橋ヘッド。
 この願ってもないチャンスに松下電工は、3回のランで丁寧に進めてゴール前1ヤード。K太田が今度は確実にFGを決め、長い激戦に終止符を打った。

 松下電工は、キッキングチームも丁寧な良い仕事をした。リクルートのスーパーリターナー里見、堀江を、キックオフで、里見が1回13ヤード、堀江が2回のマイナス2ヤード。パントでも、里見が2回7ヤード、堀江も1回2ヤードとほぼ完全に封じ込んだ。



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