WEST連覇へ向けて順調な滑りだしを見せた松下電工インパルスと、昨年リーグ戦で唯一、松下電工から白星を奪っているアズワンブラックイーグルスが対戦した。
やはり相性というのはあるのだろうか。松下電工が再びアズワンに苦しめられた。
ゲームの立ちあがり。松下電工自陣32ヤードからのオフェンスで、QB高橋(公)がTE門脇や、WR芝原、古本へパスを決め敵陣に攻め込み、最後はWR塚崎へのTDパスが決まり、先制点を奪う。
しかし、ここからアズワンの選手の必死のプレーに手こずる。次のシリーズでは高橋(公)の投じたボールをアズワンDB福田にインターセプトされる。
その後もDB山本の強烈なタックルや、DL岩田のQBサックなど、目立つのはアズワンのディフェンス選手のいいとこばかり。
前半終了間際、K太田の蹴ったFGも失敗に終わり、前半を7−0で折り返したときには、誰もが昨年のことを思い出すほどだった。
後半に入っても松下電工は拙攻が続く。その一方、アズワンは自陣13ヤードからのオフェンスを丁寧にロングドライブ。
RB山本の中央突破を軸に、RB丹野もオフタックルやオープンを走りぬける。またQB杉谷もWR国塩、TE朴、WR竹田へのパスを決め、ゴール前10ヤードまで迫った。
ここからパスでの展開を試みたが、松下電工DB野村にインターセプトされて得点できず。
反対にここまで粘りをみせていたディフェンスが、高橋(公)のパスを中心とした攻撃に90ヤードのロングドライブを許し、最後もWR芝原がエンドゾーン右隅でボールをキャッチしてTD。13−0とリードを広げられた。
松下電工は試合終了間際にも、相手のファンブルから得たチャンスに、今度はQB高橋(幸)がWR塚崎へ39ヤードのパスを決め、ジ・エンド。
アズワンに散々苦しめられたが、何とか勝利をもぎ取った。
松下電工の村上監督は「しんどい展開になると思っていたが、本当にしんどかった。ライン戦で劣勢だったのが一番苦しかった。もう少しうまくやってくれることも期待していたが、予想以上にやられた。それとつまらないミスも多い。トライフォーポイントを失敗するし、FGも決められない。ショートヤ−デージも取ることができない。次はこんなことがないよう頑張ります」とオフェンス陣のあまりのふがいなさに厳しい口調だ。
一方、アズワンの副将LB中山は「松下電工のディフェンスは強い。でもうちは次からが正念場。どのチームも実力が拮抗しているのでしっかりと戦っていきたい」とこちらも決意を新たにする。
松下電工のOLを苦しめたDL谷野、松田らの動きにも今後も注目したい。
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