FINAL6出場のためには絶対に負けられないアサヒ飲料チャレンジャーズと、前節でチームが一丸となって3年ぶりの白星を得たイワタニサイドワインダーズが対戦した。
前節の勢いをそのままに戦いたいイワタニ。
立ちあがりいきなり、QB松本からWR下里へパスが決まる。そして3rdダウン2で、RB川田がオフタックル付近を突破しようとしたが、ここでアサヒ飲料LBの河口が強烈なタックルを食らわせファーストダウンを奪わせない。
イワタニは、次のシリーズでもWR藤井へのパスが成功したが、残り1ヤードで、再び河口にタックルされてファーストダウンが奪えなかった。
河口はこれまでのMLBから、大学時代に慣れ親しんだOLBにポジション変更して、いきなりの活躍だ。
その河口の動きに刺激されたのか、オフェンスが自陣23ヤードからRB堀口のランや、QB桂からTE高橋へのパス、そしてRB瀬畑のランで、一気に敵陣19ヤードまで攻めこんだ。
ここから前節から復帰したRB中村(多)がぐいぐいとディフェンスの壁を引き裂き、ゴール前4ヤードまで迫る。
最後は、QB桂からWR佐々木へTDパスが決まり、先制に成功した。
アサヒ飲料は次のシリーズでも、ゴール前6ヤードまで迫る。
しかしここで、ピッチされたボールをRB瀬畑がはじいて大きく後退、最後はK田中が35ヤードのFGを決めて、9−0とリードを広げた。
さらに前半終了まで残り2分で迎えたシリーズでも、RB瀬畑の着実なランでゴール前24ヤードまで迫り、最後はWR榎へ25ヤードのパスが決まりTDし、前半を16−0で引き返した。
後半に入ってから、イワタニはQBをベテラン大橋に替えてリズムが出だした。RB川田のラン、WR藤井、下里へのパスでゴール前24ヤードまで迫った。
しかし、ここでQB大橋の投じたボールが痛恨のインターセプト。得点に至らない。
逆にアサヒ飲料は自陣からのオフェンスシリーズで、QB桂からRB進藤へパスが決まり60ヤードを前進。その後は堀口、中村、瀬畑らRB陣が、着実に前進してTDを奪い追加点を挙げた。
イワタニも、QB大橋が4thダウンギャンブルを何度も試みるが、あと1歩のところでエンドゾーンまで届かない。結局、得点を奪えないまま試合を終えた。
アサヒ飲料の藤田ヘッドコーチは「相手に怪我人が多かったし、もっと前半で点差をあけないといけない試合。でもこれが今のうちの実力です。ディフェンスはパスを悠々と決められているし、タックルもするどいものがない。松下電工戦は開き直っていくしかない」と厳しい表情だ。
一方のイワタニの森下監督は「能力の高いチームと、がっぷり四つに組むとこういう結果になりますね。最終節は、ブラックイーグルス戦のチーム状態を思い出して取り組みたいと思います」と最終戦へ向けて再起を誓っていた。
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