負ければFINAL6出場の夢を自ら絶ってしまうクラブベアーズと、負ければ最下位となり入替戦出場を余儀なくされるアズワンブラックイーグルスが対戦した。
ベアーズは立ち上がりから積極的に攻める。RB波武名、杉山、宮下らのラン、そしてすっかりスタートQBが板についたQB辻からRB京楽へのパスなどが決まり、ゴール前19ヤードまで迫る。
ここからは自慢のRB陣が前に進むことができず29ヤードのFGをトライ。K高原がしっかりと決め、先制点を奪った。
ベアーズは次のシリーズでも自陣38ヤードからのオフェンスを、今度はパスを中心に前進。WR西尾、戸田へのパスでゴール前9ヤードまで迫り、ここからはRB杉山が3回走ってTD。10−0とリードを広げた。
ベアーズ怒涛の攻撃はこれで収まらない。自陣21ヤードからQB辻から竹田へのパスで前進。自陣35ヤードからRB波武名が右オープンを65ヤードを走りぬけTDし、さらにリードを広げた。
対するアズワンのオフェンスは1stダウンを奪うものの、その後が続かない。ランが手詰まりとなり、スタート起用されたQB中林がパスを投じるが、こちらもベアーズの厚いディフェンスの壁に阻まれてしまう。
後半、アズワンはなんとか流れを変えたいが、逆にベアーズに追加点を許してしまう。
ベアーズ自陣28ヤードからのオフェンスで、QB辻からWR竹田へ24ヤードのパスがヒット。その後、RB杉山が立て続けに21ヤード、15ヤードを走り、ゴール前10ヤードまで迫った。ここでQB辻からWR竹田へパスが決まりTDした。
その後もアズワンは何度も敵陣に攻め込むが、要所でベアーズLB近藤の強烈なタックルを浴びるなど決め手に欠き、最後までエンドゾーンを走りぬけることができなかった。
試合後、外山ヘッドコーチは「この試合は自分たちのやりたいことがどこまでやれるかを課題に取り組みました。そういった意味では前半から中盤にかけてはよい試合ができたと思います。杉山も今日は調子がよかったですが、もう少し早くピークを持ってきてほしかったですね」と話す。
今季は戦力的にも危機感をもってリーグ戦に臨んだが、そんな中、支援企業の経営状況が悪化するというさらなる危機にも追い込まれた。しかし、終わってみれば3位。FINAL6出場はならなかったが、何事にも「前向き」に取り組めたことが最大の収穫だ。
一方のアズワン義政監督は「こちらが仕掛けないといけないのに、先に向こうにやられてしまった。今季はイワタニ戦の敗戦がすべてでしたね」と話した後、入替戦へ向けての出直しを誓っていた。
|