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解説記事
学生援護会ROCBULL VS クラブハスキーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
学生援護会ROCBULL 21 21 0 14 56
クラブハスキーズ 0 0 0 7 7

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学生援護会が圧勝で幸先のいいスタート!
 成長し続ける学生援護会ROCBULL。クラブハスキーズを圧倒して初戦勝利。ハスキーズも意地のTDで、完封は逃れた。

 初戦という緊張は、一瞬にして溶けた。学生援護会のKR松本は、自陣16ヤードでボールをキャッチすると、そのまま84ヤードを走りきった。わずか16秒の先制劇。
 さらに4分46秒、QB吉田からWR新井へのTDパスで14対0とリードが広がる。喜びにわく選手達。しかし、ジョン・ポントヘッドコーチの胸によぎるシーンがあった。
 昨年の10月13日の西武ドームで、ハスキーズとの初対決でもKR松本がキックオフリターンTD。そして立て続けに、TDをかさね14対0とリードした。まるで昨年のリプレイのような得点経過。

 「去年は、そこから落ち込んで、最終的に14対3でした」と、追加点を上げられなかった反省から、ポントヘッドコーチは「あのときのことを思い出せ、と気を引き締めた」という。
 第1Q終了間際、RB中島が14ヤード走ってTD。昨年の得点を上回った。「3本目のTDでようやくモメンタムが来たと思ったよ」と知将は、あくまで慎重だった。

 学生援護会はさらに怒濤のオフェンスを続け、2QにQB吉田からWR川崎へのパスで28対0と試合を決定づけたところで、QBを吉田から増田にスイッチ。QB増田は87ヤード、13プレーのドライブで、RB松井のTDに結びつけた。
 さらに加点して42対0の大差で前半を折り返す。大量得点に気がゆるむことを恐れて、ポントヘッドコーチは「Keep Play Hard!」と叱咤した。

 一方、ハスキーズの福島コーチは「2本目まではもったけど、とにかく前半がちぐはぐになってしまった」と振り返る。
 後半に入ると、学徒援護会の中央プレーが止まるが、ハスキーズQB長島も、RB北原や信田のランが止まり、決め手に欠く。しかし、4Qでようやくハスキーズが一矢報いる。

 学生援護会QB増田にプレッシャーをかけ、ハスキーズDL井上がQBサック。ハスキーズは敵陣21ヤードからの攻撃権を手に入れる。このチャンスにQB長島からWR矢野へのTDパスがヒット。完封は免れた。

 学生援護会のポントヘッドコーチは「今日は、我々本来の力が出せた。その理由は三つあります。この春、IBMに負けた(0−19)こと、二つの練習試合に勝てたこと。そして8月にチャレンジャーズ(アサヒ飲料)に勝ったことです」と分析する。
 次の対戦相手は、そのチャレンジャーズと「兄弟チーム」のアサヒビールシルバースターだ。「覚悟していますよ。CENTRALは厳しい。今日のカタチでこのままいきたい」と話すポントヘッドコーチはひそかな自信をうかがわせた。

 ハスキーズの次節は、オンワードスカイラークス戦。福島コーチは「学生援護会は我々の見本としたいチームです。選手の能力を引き出すのがスタッフの役目。プランを練り込んで当たりたい。いいゲームにしないことにはね」とリーグ戦に成長の糧を見いだす考えだ。 




 
 
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