リーグ戦第2節。開幕戦でON−SKYに快勝し、順調に白星スタートをきったシーガルズと、惜しくも白星発進はならなかったものの、強敵シルバースター相手に善戦したレナウンローバーズの一戦。
試合は序盤から、シーガルズの優位で進む。前半レシーブを選択したレナウンのファーストシリーズはパントにおわる。
ところが、レナウンのP波多野が蹴り上げたボールを、シーガルズの選手がブロック。シーガルズは敵陣46ヤードからという絶好のフィールドポジションを得る。
このチャンスにQB高橋からWR中村へのTDパスが決まって、あっさりと先制。
早々にして追う側となったレナウンであるが、この日はQBスローンの持ち味であるパスがいまひとつ精鋭を欠く。RB池田の足をつかってなんとか前に進もうとするが、シーガルズディフェンスも譲らない。
その間にも、RB古谷、進藤らが右へ左へ駆け抜け、シーガルズの得点はどんどん加算されていく。前半終了、気がつけば点差は21点と大きく引き離されていた。
後半になっても、シーガルズオフェンスはその勢いが衰えることなくレナウンに襲いかかる。
しかしレナウンのディフェンス陣も負けてはいない。DL吉田、DB高岡、大原らが要所でシーガルズの前進をくいとめる。
何度かエンドゾーンを背負っての場面で、FGにくい止めるなど健闘が目立った。その奮闘にレナウンオフェンスもやっと本来の調子をとりもどしてゆく。
自陣21ヤードからのオフェンスを丁寧にドライブして、徐々に前進。QBスローンから放たれるパスもWR陣の手の中におさまってゆく。
最後はTE金子がエンドゾーンの中で、20ヤードのパスをキャッチしてTD。やっとレナウン本来のオフェンスが見えたと思うころには、残り時間があまりにも短すぎた。
さらに40点差が開いた第4Q残り2分。シーガルズQB高橋に代わって登場したQB大久保からSE田富へのパスが通って、44ヤードのロングゲインTD。まさに駄目押しの追加点を加える。
いくつかの好機を活かせず、うまくリズムを掴みきれなかったレナウン。反対にチャンスを確実にモノにし、貪欲に攻めつづけたシーガルズ。明暗がくっきりとわかれた試合だった。
「(高橋)ダイスケはプレーにまだ迷いがある。本来なら、彼がゲームを引っぱっていかなければならない部分を、今日はゲームの流れに流されている」と厳しく評するシーガルズの大橋ヘッドコーチ。
「チーム全体として、前回の試合よりどれだけよくなったか。最大でも9試合『しか』できないと考えれば、前と比べて(よくなったかと)考えていこう、と選手には話してある」と締めくくった。
次節、シーガルズはハスキーズ戦。さらに磨きのかかった雄姿が期待できそうだ。一方、レナウンが対するは、学生援護会ROCBULL。近年成長著しい難敵だが、強豪相手の2戦を経験してきただけに「次こそは」と大きく期待のかかる一戦だ。
|