X League
リーグ記録集 1997〜2005 記録集TOP 閉じる
   
解説記事
富士通フロンティアーズ VS クラブダイノス近鉄
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
富士通フロンティアーズ 7 28 21 7 63
クラブダイノス近鉄 0 0 0 0 0

試合結果を見る

個人記録を見る

好調フロンティアーズ。攻守に圧倒して快勝!
 2年連続FINAL6進出。今季こそ念願の東京スーパーボウル出場を狙う富士通フロンティアーズと、今季より合併し選手層も厚くなった“新生”クラブダイノス近鉄の一戦が、大井第2球技場で行われた。
 試合は、下馬評通り富士通が7シリーズ連続TDを含む合計9TDの猛攻で、63−0と圧勝した。

 富士通はゲーム開始早々、ダイノス近鉄のパントからのスクランブル、パントリターンでのファンブルロストと、ディフェンスチーム、スペシャルチームに堅さが見えたが、オフェンスがその堅さを一掃。
 そこから怒涛の攻撃が始まった。

 まず、自陣20ヤードからの最初のシリーズ。2年連続リーディングラッシャーRB森本のゾーンプレー、この日先発のQB中澤からTE嶋、主将RB高橋へのパスで一気に敵陣に入ると、最後もRB高橋への15ヤードパスが決まり7−0と先制する。
 さらに第2Q開始早々には、RB森本へのパスやドロープレイで着実にゲインを重ねると、最後もRB森本が3ヤードを飛び込み14−0とする。

 富士通は続くシリーズでQB木之下を投入。WR小島へのヒッチパスやWR柿沼へのパスで前進すると、今度はRB岡野が走りこんで追加点(28−0)。
 RB森本のTDラン、そして、前半終了7秒には、QB中澤がWR久保田へのTDパスがヒットさせるなど、前半を35−0と大きくリードして終了する。

 ダイノス近鉄は、富士通の強力ディフェンスの前に、オフェンスでのダウン更新が前半わずか1回と、自分達のフットボールをさせてもらえない。
 今季から導入したQB奥の操るショットガンは、SB海道へのショートパス、HB片山のランが主体となるが、なかなか活路を見出せない。

 後半に入っても富士通オフェンスは手を緩めない。
 後半直後のシリーズ、今春NFLヨーロッパでプレーしたWR水口へのパスを中心にゲインを奪うと、トドメはWR小島へ26ヤードTDパスを決め、42−0。
 さらには強力オフェンスラインに支えられ、RB森本が56ヤード、6ヤード、RB岡野が66ヤードと、自慢のゾーンプレーからの連続TDを奪って、63−0と一方的に勝負を決めた。

 富士通は、総獲得距離が627ヤード(ラン/353ヤード、パス/274ヤード)。パスの失敗も僅か2回と、QB中澤、木之下が冷静に長短のパスを通したのが印象的だ。
 一方ディフェンス陣も、LB岡田の2つのQBサックや、DB石村、三上らが2つのインターセプトを奪うなど、総喪失距離は62ヤード(ラン/16ヤード、パス/46ヤード)。攻守に渡ってダイノス近鉄を圧倒。次節の大きな関門、日産スカイライナーズ戦(9月25日)に向けて万全の仕上がりぶりを示した。

 対するダイノス近鉄は、ダウン更新なしのシリーズが6回(総ダウン更新回数4回)とオフェンスの淡白さが目立ったが、ベアーズより移籍したQB奥は、関東学生リーグのパス記録を塗り替えたレコードパッサーだけに、次節以降はパスプロテクションが一つの鍵となるであろう。
 次節9月21日は、Xリーグ初昇格のIBMとの対戦。TOPリーグの先輩としての意地を見せて欲しい。




 
 
  日本社会人アメリカンフットボール協会 Copyright (C) 2007 NFA All Rights Reserved.