LIONSがクラブダイノス近鉄から11TDを奪う猛攻をみせ、89−6で今季2勝目を飾った。
LIONSのあげた89得点は、Xリーグ最多得点記録。1試合での得失点差83点はXリーグ最多得失点記録。LIONSディフェンスも、ダイノス近鉄オフェンスをランプレーでは、マイナス17ヤードに押さえ込んで総喪失70ヤード、5インターセプトを奪う奮闘ぶりだった。
LIONSは試合開始早々から得点を重ねていく。
「あのプレーが大きかった」とLIONSの大村ヘッドコーチがふり返ったのが、第1Q21秒にいきなりQB木目田が、QBキープから82ヤードを走り切って奪った先制TD。
「今日の木目田は先制TDをあげたことで、硬くならずにプレーしていた」と大村ヘッドコーチがいうように、QB木目田はこの試合で、ラン120ヤード、パスでも176ヤードを獲得し、3TDを演出する大活躍をみせた。
これで波に乗ったLIONSは、続くオフェンス第2シリーズでもRB遠藤が3ヤードを飛び込み、TDを奪う。
第3シリーズのオフェンスは、QB木目田がパスを決め、最後はWR千葉への29ヤードTDパスで21−0と点差を広げる。
10分43秒にも、RB小池が1ヤードをダイブしてTD、第1Qに28点を奪い、ダイノス近鉄の戦意を喪失させていった。
第2Qだけでも、RB遠藤がランプレーで2連続TDをあげ、さらにTE増田へのパスでTDを奪い、49−0で前半を終了。
後半に入っても、LIONS強力ディフェンスの前にダイノス近鉄オフェンスは、1stダウンを奪うことすらできず、パントを繰り返す。
その間にLIONSオフェンスは得点を重ねていく。
RB遠藤のTDに、QB木目田から交代したQB大西(謙)がWR田中にTDパスを決め、第3Q終了時点で63−0と大きくリード。
第4Qにも、QB大西(謙)からWR村田へのTDを奪い、得点を今季最多得点70点(これまでの最多得点は鹿島ディア−ズがレナウン戦で記録した69点)の大台に乗せる。
劣勢のダイノス近鉄は、この後のキックオフリターンを、KR海道が右サイドを90ヤード走り抜き、TD(TFP失敗)を奪い、一矢を報いた。
しかしLIONSオフェンスの勢いは止まらない。QBを水谷に交代し、WR森分の33ヤードパスでゴール前1ヤードまで持ち込み、RB杉浦がダイブでTD。
さらに4分24秒には、DB原がパスインターセプトしてそのままエンドゾーンに飛び込みTD(TFP失敗)。得点を83点とする。
その後も、QB水谷からWR森分に41ヤードのロングパスが通り、11本目のTD(TFP失敗)を獲得、89−6で圧勝した。
「(大量得点は)ラッキーだった。相手のミスが多かったおかげ。それと日曜日に練習して火曜日に試合、というスケジュールにも恵まれた。この試合ではつまらないミスが出ていた。この勝利で気を抜かないようにしないと」と大村ヘッドコーチは兜の緒を絞める。
そして「最終節はIBMとの対戦。ディフェンスはDLに穴がないし、LBはフォローしてくる。WR安田は球際に強い。それにQB岡村は(関学の)後輩なので負けたくない。それに過去経験していない3位に入りたい。それが、次のステップアップになるはずだから」と、新鋭IBMとの対決に意欲を燃やしている。
|