第1Q、最初にチャンスを掴んだのは立命館大。先発QBにはミルズ杯(年間最優秀選手賞)受賞のエースQB高田が戦列復帰してきた。
シーガルズのパントスナップミスで、敵陣23ヤードからの攻撃権を得た立命館大は、ピッチを受けたWR木下が、QB高田へ再びパスを投じるトリックプレーでゴール前まで前進。TDにこそならなかったが、K岸野が22ヤードFGを決めて3点を先制した。
シーガルズオフェンスもQB高橋がWR脇田、RB米田へのパスを通して反撃体制を整えるが、ファンブルで攻撃権を失ってしまう。
さらに次のシリーズではエースQB高橋が負傷退場。悪いことが重なるがQB岩本が好リリーフし、ディフェンスも立命館大オフェンスの看板であるRB磯谷、野本らのランプレーをシャットアウトして、徐々にペースを掴みはじめる。
第2Qになると試合は大きく動き始める。
まず3分過ぎ、ゴール前1ヤードからQB岩本がWR堀江にプレーアクションパスを決めてTD。7−3と逆転する。
今シーズン初めて追う展開になった立命館大もすかさず反撃。QB高田からのクイックパスを受けたWR木下が持ち前のスピードでグングン加速し65ヤードを一気に駆け抜け、10−7と逆転する。
だが、失点を許してもすぐさま得点してモメンタムを奪い返すのが、今シーズンのシーガルズ。QB岩本が9ヤードをスクランブルで走りTD(TFP失敗)。13−10と再逆転する。
このままシーガルズ3点リードで前半を終了。
自慢のオフェンスが封じ込まれながらも、ビッグプレーと堅守で食らいついて反撃のチャンスを覗う立命館大。対するシーガルズは、モメンタムを引き寄せるチャンスを幾度となく掴むものの、ファンブル、インターセプトなどミスが多く、出入りが激しい。
対象的な両チームが後半、意外な形で明暗を分けることになる。
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