前節は、秋季リーグで実に9年ぶりに初戦白星発進を決めたイワタニサイドワインダーズと、今季は念願のX昇格、初戦は松下電工から手厳しいTOPリーグの洗礼を受けた阪急ブルーインズの対戦。
立ち上がり、阪急のオフェンスをあっさりと4thダウンパントに仕留めたイワタニ、自陣33ヤードからのファーストシリーズ。
先発出場のQB松本が、RB川田、兼本、三谷らを次々と走らせてダウン更新。一気に敵陣25ヤードと迫る。ここからTDには至らなかったものの、K仙波がFGを決めて先制に成功する。
続く阪急のシリーズで、QB河井が投げたパスをイワタニLB辰川がインターセプト。イワタニは再び敵陣26ヤードからの攻撃権を得る。
しかしここもTDに至らず。K仙波が再びFGを決めて6−0。ここまではイワタニが圧倒的に優位な流れでゲームが進んだ。
「立ち上がりでTD出来なかったのがあとあとまでひびいた」とイワタニの森下監督。このあと阪急ディフェンスが徐々にアジャストして、イワタニのランプレーを封じていく。
第2Qに入って、阪急はRB井岡、西口のラン、QB河井からWR川西へのパスなどで3回連続ダウン更新。敵陣18ヤードまで攻め込むと、K佐藤(健)がFGを成功させ3−6と反撃の狼煙を上げる。
さらに、続くイワタニのオフェンスシリーズで、QB松本からTE武田へパスが成功したかに見えた瞬間、このボールファンブル。阪急DB高戸がこれを押さえて、阪急は敵陣49ヤードからのオフェンスを開始する。
このチャンスに、RB佐藤(健)のラン、QB河井からWR北田へのパスなどで前進。ゴール前7ヤードとすると、最後はQB河井からWR河合へTDパスがヒット。TFPキックも決まって、阪急が10−6と逆転する。
前半終了まで残り3分47秒から、イワタニが意地の反撃。
自陣41ヤードから、RB川田のラン、QB松本からTE武田、WR藤井らへのパスなどで丁寧にダウンを更新して、ゴール前10ヤード付近まで陣地を進めると、前半終了まで残り8秒。QB松本からWR渡壁へのTDが決まって12−10と再逆転に成功する。(TFPキック失敗)
後半にはいると、両者とも決め手に欠く展開。
阪急は「彼はXで通用するランナー」と廣見ヘッドコーチが評するRB井岡のランプレーを軸に、オフェンスを進めるも得点には至らない。
イワタニは第4Qから、パッシングQB大橋を投入。流れを変えようとするがこちらも得点出来ず。結局、12−10のままでイワタニが辛くも逃げ切った。
「点差に関わらず、第2節で勝ち点4は大きい」とイワタニ森下監督。「こういう展開を予想はしていたが、それ以上に苦しい戦いになってしまった。いまの時点で出来ることをもう一度確認して次に備えたい」。次はいよいよ真価の問われるアサヒ飲料戦だ。
「前節(松下電工戦)の大敗から、キチンと切りかえが出来たのは収穫。X2ならそのままTDのプレーも、止められてしまうのがXとの差でしょうね」と振り返る阪急の廣見ヘッドコーチ。
「目標は1勝。次こそ頑張ります」と次節のアズワン戦に向けて気合いを入れた。
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