最終節の松下電工戦へ向けて、順調な仕上がりぶりを見せたいアサヒ飲料チャレンジャーズと、ここまで3連敗、こちらも最終戦へむけてモチベーションを高めていきたい阪急ブルーインズが対戦した。
アサヒ飲料が立ち上がりから大爆発だ。自陣38ヤードからRB杉山の20ヤードのランなどで敵陣に攻め込むと、RB杉山や新人RB山田(育)のランや、QB桂からWR西岡へのパスなどでゴール前10ヤードまで迫った。
ここからRB杉山が、3回のキャリーでエンドゾーンへ飛び込みTD。見事なボールコントロールをみせ先制点を奪った。
アサヒ飲料は、次のシリーズでもあっけなく得点する。自陣35ヤードからRB瀬畑が中央をすり抜け、65ヤードを独走しTD。早くも14−0とした。
対する阪急もその直後ビッグプレーが飛び出した。自陣19ヤードからRB佐藤が右オフタックル付近を走りぬけ、31ヤードを獲得。
しかし、ここでアサヒ飲料の守護神・LB山田が強烈なタックルをみまってボールをファンブル、ターンオーバーとなる。
攻撃権を得たアサヒ飲料。パスは失敗するものの、RB瀬畑がスピードに乗った走りをみせ、前に進む。またパント体型からスナップを受けたP河合が、中央を走りゴール前13ヤードまで攻め込んだ。
だがQB桂が投じたパスを、阪急DB楠田にインターセプトされてしまう。
ここで強力なアサヒ飲料ディフェンスが、阪急の自陣3ヤードからのオフェンスを、エンドゾーン内でタックルしてセーフティー。ディフェンス陣が追加点を挙げた。
また次のシリーズでもRB山田(育)、杉山、瀬畑のラン、そしてQB桂からWR桃澤へのパスが決まり、ゴール前7ヤードへ。
最後はQB桂がWR西岡へパスを決めTD。23−0とし早くも勝負を決めてしまった。
その後メンバーを落としたアサヒ飲料は、それでもオフェンスの手を緩めない。
QB菊池や、ロングヤーデージではQB田が登場しパスを決める。RB陣も、RB辻野が力強い走りをみせ、ゴール前10ヤードまで迫る。
最後はRB杉山が、この日2本目のTDを決めて前半を30−0で折り返した。
阪急も前半終了間際には、ドローやカウンタープレーなどでドライブを見せるが、アサヒ飲料ディフェンスにアジャストされると下がる一方。打つ手のないまま前半を終えた。
後半に入り、まず阪急のKR井岡が44ヤードのビッグリターンをみせ敵陣47ヤードからのオフェンスを開始。
ここからRB佐藤、小畑、そしてQB橋本のランで1stダウン。そしてRB井岡が、またもやビッグランでゴール前19ヤードまで迫った。
しかしここでも、アサヒ飲料ディフェンス陣の強力なプレッシャーにより、QB橋本がスナップを受けた直後にファンブル、得点できず。
後半にもTDを2本奪ったアサヒ飲料が44−0で圧勝。全勝で松下電工戦を迎えることとなった。
アサヒ飲料の山川GMは「昨年より得点力が大幅にアップしている。ディフェンスも強くなった。FINAL6出場が決まったが、ライバルの松下電工戦は、命賭けて戦います」と、鼻息も荒い。
一方の阪急の廣見ヘッドコーチは「得点差をつけられないようにと思っていたんですが・・・。でもアサヒ飲料を相手に数多くのメンバーを出せたので、いい経験ができたと思います」と、疲れ果てた表情で話していた。
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