鹿島ディアーズが全QにTDを奪い、58−3で学生援護会ROCBULLを寄せ付けず白星発進した。
まず先手を取ったのは鹿島。学生援護会オフェンスのファーストシリーズをパントに押さえたあとのファーストシリーズ。
QB鈴木からWR板井へのパス、RB池場のランを中心にオフェンスを進め、4分33秒にQB鈴木からWR板井へのTDパスが通り7−0とする。
学生援護会は、QB吉田がショットガンフォーメーションからオフェンスを展開。W杯で大活躍した『長距離砲』K小山が39ヤードFGをきっちり蹴り込んで3−7と追いすがる。
しかし鹿島は「練習でもよかった。試合ではもっとよかった」と森ヘッドコーチが絶賛したリターナー笹野が大活躍。
まず敵陣30ヤードまでキックオフのボールをリターン。このチャンスに、K田中が43ヤードのFGを決めて10−3として、学生援護会を突き放しにかかる。
第2QにはQB鈴木のパスを受けたRB池場が49ヤードを走りTD。さらにRB平手の13ヤードランTDを奪う。
その後、PR笹野が敵陣26ヤードまで大きくリターンして、WR東畠への22ヤードTDパスを成功させ、31−3とリードを広げる。
第3Q1分54秒、8分34秒には、鹿島K田中が40ヤード、23ヤードのFGを連続して決め、11分40秒にも、WR板井への1ヤードTDパスが通り44−3として試合をほぼ決定づける。
さらに第4Qにはパントリターンをリターナーの笹野が32ヤード走り切りTD。得点を50点台に乗せ、試合残り15秒にもRB曽我がTDをあげた。
学生援護会オフェンスは、パスで127ヤードを獲得したものの、ランではわずか11ヤード獲得と鹿島ディフェンスに押さえこまれてしまった。
「今日の試合ではオフェンス、ディフェンス、キッキングともに、いままでの成果がでた。こんなにうまくいくとは!」と手放しに喜ぶ森ヘッドコーチ。「この春に富士通との試合をみて学生援護会とは厳しい戦いとなるだろう、と思っていた。1点でもいいから勝ちたかった。だからフィールドを広く使っていく作戦だった。今日は堀口をはじめランプレーが進んでいたので、QB鈴木もオフェンスが展開できた」と分析する。
「ディフェンスは、新人4人をスターターとして起用した。みんなよくがんばってくれた」と新戦力の成長に目を細めた。
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