オール三菱ライオンズが全Qに得点をあげてIBMBigBlueを圧倒。44−18で初戦勝利を飾った。
「ゲームプラン通り、最初から積極的に得点を取る」(オール三菱・渡邊ヘッドコーチ)の作戦がズバリ的中した。
オール三菱オフェンスは、ショットガンフォーメーションからQB木目田のキープ、RB遠藤のラン、WR千葉へのパスで敵陣4ヤードまでオフェンスを展開し、4分53秒にRB遠藤がTD。
さらに7分8秒には、RB平野がTDを奪い14−0とする。
しかしIBMは新人RB磯谷(立命館大)のランとWR安田、TE貴志へのパスでオフェンスを進め、第1Q残り5秒にRB磯谷の中央突破でTD(TFPキック失敗)を返し6−14。
続く第2Qには、K井田が20ヤードFGを決めて、9−14と5点差に迫る。
ここでオール三菱は、RB遠藤の67ヤードロングランで敵陣4ヤードまで攻め込み、QB木目田のキープでTDを奪い、21−9と引き離す。
IBMも前半終了残り19秒に、K井田が45ヤードの長いFGを決めて12−21と、再び点差を縮める。
第3Qに入ってオール三菱が得点を重ねる。
まずはRB遠藤が3分3秒に3ヤードを走ってTD。さらに5分38秒には、パントブロックしたこぼれ球を新人DB田尻(関学大)が拾い上げてエンドゾーンに持ち込みTD。34−12と試合をほぼ決定づけた。
第4Q1分11秒、IBMもRB磯谷が3ヤードを走りTD(2ポイントコンバージョン失敗)。18−34と必死で追いすがる。
しかし3分27秒には、オール三菱のK沖が21ヤードのFGを成功させ、試合終了間際には新人QB佐藤(専修大)から新人WR堀川(日大)への36ヤードTDパスが通り、ダメを押した。
オール三菱の渡邊ヘッドコーチは「オフェンスではQB木目田が安定したプレーをしてくれた。なかでもQB佐藤、WR堀川の新人コンビがTDを取ってくれ、頑張ってくれたことが評価できる点。また今年『再建』をテーマにしているディフェンスでLB鷲井(法政大)、DB田尻の新人コンビが活躍してくれたことが大きな収穫でした」と目を細める。
一方、敗れたIBMの的場監督は「ディフェンスがズルズルやられてしまい、試合の流れが悪い方向、悪い方向に行ってしまった。次の試合に向けてまずディフェンスを立て直します」とキッパリ。
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