X League
リーグ記録集 1997〜2005 記録集TOP 閉じる
   
解説記事
鹿島ディアーズ VS IBM BigBlue
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島ディアーズ 3 3 0 3 9
IBM BigBlue 0 0 0 0 0

試合結果を見る

個人記録を見る


鹿島が粘り強いボールコントロールで勝利!
 台風が近づいていることもあり、昨日から降る雨がさらに勢いを強めた悪コンディションの下、鹿島ディアーズとIBM BigBlueの戦いの火蓋が切られた。

 鹿島は、IBM最初のオフェンスシリーズをダウンの更新を許すことなくパントに追い込むと、敵陣46ヤードという好フィールドポジションからオフェンスをスタートさせた。
 ここからWR板井、東畠へのパスとRB堀口のランでゴール前に迫り、TDこそ奪えなかったもののK田中のFGで3−0と先制した。

 IBMは、QB岡村のパスと新人RB礒谷(立命館)のランを軸にオフェンスを組み立てるが、鹿島の強力ディフェンスの前にダウン更新もままならない。
 第2Q。QB岡村のパスをLB安澤がインターセプト、鹿島はIBM陣34ヤードで攻撃権を得る。
 このチャンスにRB池場を中心にボールを進めた鹿島は、K田中のFGで3点を加えてリードを広げた。

 前半も終盤になって、IBMはRB武川のナイスブロックに助けられたRB礒谷のロングゲインでこの試合で初めて鹿島陣内に攻め込む。
 だがそこから反則、ファンブル(自らリカバー)といったミスが出て、それ以上ボールを進めることができない。
 結局、前半は6−0と鹿島リードで終了した。

 後半に入り、雨を意識して確実なボールコントロールオフェンスを展開する鹿島は得点こそ奪えないものの、時間を消費しながら良好なフィールドポジションをキープし続ける。
 対するIBMは常に自陣奥深くからのオフェンスを強いられて反撃の糸口すらつかむことができない。

 3Q終盤、敵陣48ヤードからオフェンスを開始した鹿島はQB鈴木からWR板井、WR関澤へのパスでゴール前4ヤードに迫った。
 ここからIBMディフェンスが奮起して3回のランプレイをストップする粘りを見せたが、K田中がこの日3本目となるFGを決めて貴重な追加点を上げることに成功した。

 4Q半ば、IBMは全力を尽して反撃に転じる。RB礒谷の力強いランとQB岡村からTE貴志への33ヤードロングパスで鹿島陣16ヤードまで攻め込む。
 しかし、そこからわずか1ヤードしか進むことが出来ずに4thダウン。少しでも点差を詰めたいIBMはFGを選択するもののキックが低く、ブロックされてしまい得点をあげることができない。
 結局、このまま鹿島が9−0で逃げ切り2連勝。一方のIBMは開幕から連敗と苦しいスタートとなった。

 「もっともっと厳しいゲームになると思っていた」と鹿島の森ヘッドコーチ。
 「勝因はボールをコントロールして良いフィールドポジションを維持できたこと。この天気を考えるとオフェンスはボールコントロールに成功していたし、ターンオーバーを1回も喫しなかったので良くやったと思う。ディフェンスも磯谷君という良いRBに対してよく健闘した。K/P田中のプレー、とくにパントはすばらしかった。今日のMVP」と、悪コンディションの中で頑張った選手たちの労をねぎらっていた。




 
 
  日本社会人アメリカンフットボール協会 Copyright (C) 2007 NFA All Rights Reserved.