X League
リーグ記録集 1997〜2005 記録集TOP 閉じる
   
解説記事
鹿島ディアーズ VS 五洋建設パイレーツ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島ディアーズ 17 3 13 2 35
五洋建設パイレーツ 0 0 0 7 7

試合結果を見る

個人記録を見る


鹿島が圧勝でFINAL6出場権を獲得!

 秋の横浜スタジアム、キックオフ直前に降り始めた冷たい雨。18日第2試合、建設業界対決は圧倒的なパワーでリーグトップを走る鹿島ディアーズが、35−7で五洋建設パイレーツを下した。
 鹿島は勝ち点を8とし、最終戦の直接対決を待たずにオービックシーガルズとともに、FINAL6進出の切符をつかんだ。

 鹿島はこれで3年連続FINAL6進出となる。惜しくも敗れた五洋建設パイレーツは勝ち点4。入替戦出場の可能性は回避された。

 試合は、鹿島自陣37ヤードのオフェンスから始まった。
 1stダウン10。先発QB鈴木からWR関澤にパスが決まる。続く2ndダウンは、QB鈴木のスクランブルで前進。
 3rdダウンのオフェンスでQB笹野にスイッチ。QB笹野は、左のカウンタープレーで60ヤードを走りきってTD。開始僅か3プレー目のQBチェンジに混乱する五洋建設ディフェンス陣の隙をついて、先制点をあげた。
 「あれは出会い頭事故のようなもの。タッチダウンになったのはラッキーだった」と鹿島・森ヘッドコーチは語るが、このスペシャルプレーで一気に鹿島ムードに。

 続く五洋建設のオフェンスをパント追い込むと、PR志田が敵陣12ヤードまで一気に陣地を回復。またしても鹿島に得点の好機がまわってくる。
 ところが、五洋建設の堅守で前進を阻まれる。エンドゾーンまで10ヤードを残したまま、FGトライ。3点を追加するにとどまった。

 ディフェンスの奮闘に応えたい、五洋建設オフェンス。降りしきる雨のなか、RB林、阿部(昌)、古谷らバックス陣がじわりじわりとゲインを重ねる。
 ミドルゲインを次々とつなげて11プレー。鹿島陣10ヤードまで陣地を進めるが、QB君川が鹿島DL新井のラッシュにあい、TDのチャンスを逸してしまう。
 FGも僅かにそれて得点ならず。強者・鹿島をなんとか射程圏内にとどめておきたかっただけに、手痛い失敗となった。

 続く、鹿島オフェンスシリーズ。再びQB鈴木の登場でテンポよく前進。パスを受けたSE東畠が30ヤードを駆け抜けでTD、追加点をあげる。

 さらに鹿島にラッキーチャンス。キックオフで鹿島K田中が蹴ったボールが、五洋建設のフロント選手の体にあたり、これを鹿島の曽根が確保する。
 再び鹿島オフェンス。このシリーズもK田中のFGできっちりと追加点をあげ、20−0とリードを奪い、前半を折り返す。

 後半になっても鹿島の勢いは衰えない。第3Qには立て続けに2TDを奪い、一気に五洋建設を突き放す。
 第4Q。自陣エンドゾーン前2ヤードから攻めることになった五洋建設オフェンス。このピンチに鹿島ディフェンスの激しいラッシュにあい、セーフティをとられてしまう。この時点で35−0。

 リーグ戦4試合、ここまでわずか3失点の鹿島ディフェンスを切り崩すことは、もはや不可能かと思われたが、最後に意地をみせたい五洋建設オフェンス。
 ファンブルリカバーから得た攻撃権にQB君川から、TE二宮、WR松下へのホットラインが炸裂する。残り37秒、TE二宮に20ヤードのTDパスを通して、鹿島ディフェンスから今季初のTDをもぎとった。

 試合後、五洋建設の左瀧監督は「実力どおりです。4thダウンのピンチを何度もふんばったディフェンスと、鹿島からタッチダウンをとったオフェンス、どちらもよくがんばった。」と選手の労をねぎらった。

 一方、鹿島の森ヘッドコーチは「雨が逆にラッキーになってくれました。プランどおりの展開。まずはディビジョン優勝を決めて、先のことを考えたい」と締めくくった。
 また鹿島のエースQB鈴木は、この日もパッシングで214ヤードを記録し、現在788ヤード獲得。次節、最終戦でもこの勢いを保つことが出来れば、1000ヤードパサーも夢ではない。




 
 
  日本社会人アメリカンフットボール協会 Copyright (C) 2007 NFA All Rights Reserved.