総力戦となったオール三菱ライオンズと学生援護会ROCBULLとの戦い。ともに譲らず22−22の引き分けとなった。この結果、ライオンズは1勝2敗1分け、学生援護会は3敗1分けとなった。
先手を取ったのはオール三菱。
第1Q3分53秒に、K沖が42ヤードFGを狙ったが失敗。その後10分16秒に、QB木目田からWR森分への35ヤードTDパスが通る。
これ以上、負けるわけにはいけない学生援護会は、第2Qに入って反撃開始。
まず1分30秒、K小山が24ヤードFGを決めて3−7。7分12秒には29ヤードのFGをきっちり決めて、6−7と追い上げる。
さらに敵陣46ヤードからオフェンスを開始した学生援護会は、RB片岡、中島、五嶋のランプレーで4thダウンギャンブルを2度成功させながら、オフェンスを展開。
最後はQB増田からWR川崎への16ヤードTDパスが通り、13−7と逆転に成功して、前半を終える。
第3Q。学生援護会はファンブルリカバーで、敵陣19ヤードから攻撃権を獲得。
このチャンスに、QB増田からエンドゾーン右サイドに走りこむWR川上へ、6ヤードTDパス(TFPパス失敗)が通って、19−7とリードを広げる。
しかしここから「経験を積ませるために」(オール三菱・渡邉ヘッドコーチ)前半途中から投入した新人QB佐藤(専修大)が、ショットガンフォーメーションから走り出す。
自陣5ヤードと、不利なフィールドポジションからのオフェンスを、自らのランを中心に敵陣40ヤードまで展開。
ここからRB堀田が独走ランでTDを奪い、5点差に詰め寄る。
そして第4Q。1分31秒にRB遠藤が値千金の10ヤードランTDを決めて再逆転。QB佐藤が2ポイントコンバージョンランを成功させ、3点差とする。
粘る学生援護会は、自陣15ヤードからのオフェンスでQB増田のロングラン、RB片岡、中島のランと、WR川崎へのパスで敵陣3ヤードまで攻めこむ。
しかしオール三菱の強力ディフェンスがエンドゾーンを守りきり、この試合で確実にFGを決めているK小山が、23ヤードFGを冷静に蹴り込み同点に持ちこんだ。
この後、両チームとも得点圏内に、オフェンスを進めることができず試合終了。
「参りました。疲れました」とオール三菱の渡邉ヘッド。
そして「これが実力でしょう。1プレー1プレーに集中できていない。加えてプレー、ゲームへの理解がまだまだ」と反省しきり。「次は五洋建設。相手は1つも2つもランク上のチーム。胸を借りるつもりで自分たちのフットボールをする」と気持ちを新たにしていた。
「今日の試合に勝てば3位の可能性があったのに。2本差をつけて勝つプランだった。練習で対策を練ってきた。わかっていながらやられてしまった」とさすがに悔しそうな様子の学生援護会・松岡アシスタントヘッドコーチ。
最終節のIBM BigBlue戦は「入替戦に出ないためにも落とせない」と闘志を燃やす。
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