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解説記事

オンワードスカイラークス VS 日産スカイライナーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
オンワードスカイラークス 7 13 14 8 42
日産スカイライナーズ 3 7 0 3 13

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好調ON-SKY!隙のない試合運びで3勝目。

 好調オンワードスカイラークス(ON−SKY)がQB冨澤の4TDパスなど、42得点をあげ、開幕3連勝とした。
 一方、日産スカイライナーズは1勝2敗となり、自力でのFINAL6進出はなくなった。

 試合序盤は両チームともディフェンスが踏ん張り、パントが続く緊張感溢れる展開となった。
 特に、日産はLB4人の体型からの多彩なブリッツでQB冨澤に激しいプレッシャーをかけ、長いパスを投げさせず、またDB陣のタイトなパスカバーで、ON−SKYの強力パスユニットを抑えた。
 また、日産はP三澤が良いパントを見せ、ON−SKYオフェンスを良いフィールドポジションから始めさせなかった。

 最初に均衡を破ったのは日産。RB望月のダイブプレー、QB岡本からWR長野へのプレーアクションパスなどでON−SKY陣15ヤードまで攻め込み、最後はK竹島の32ヤードフィールドゴールで先制した。

 しかしON−SKYは流れを渡さない。
 日産のアグレッシブなラッシュとゾーンカバーに対し、スクリーンプレーでロングゲインを重ね、最後は、QB冨澤からWR浦へのパスでTD。あっさり逆転に成功した。

 さらに2Qに入り、日産のブリッツディフェンスに対しアジャストし始めたON−SKYは、パスプロテクションがキープできるようになり、QB冨澤が余裕を持ってパスを投げるようになる。

 「1Qだけで対応できたのが良かった。昨年までなら4Qまでかかっただろう。スタッフ、選手含めチームの合併から3年、本当の意味でのコンビネーションが上手くいくようになった成果だ」と、ON−SKYのD.リンズヘッドコーチ。
 そこから持ち前の精度の高いパスでゲインを重ね、最後はRB加畑の1ヤードランで押し込み追加点を奪う。
 ここから両チームの点の取り合いが始まる。

 続くキックオフで日産のKR中澤が47ヤードのリターンを見せ、一気にON−SKY陣41ヤードへ。
 QB藤澤のスクランブルでゴール前1ヤードまで攻め込み、最後はQB岡本のスニークで押し込んでTD。なんとかON−SKYに食らいつく。
 しかし続くキックオフで、今度はON−SKYのKRミッチェルが、日産陣24ヤードまでリターンすると、WR福田へのロングパスを成功させTDを奪い返し、再び点差を引き離した。

 試合はこのまま20−10と接戦で前半を終了するが、前半終了前の点の取り合いが、ON−SKYオフェンスのスイッチを入れてしまう。

 後半に入り、ON−SKYオフェンスは止まらなくなる。
 プレッシャーのかからなくなったQB冨澤が、ゾーンディフェンスにはスクリーン、マンツーマンディフェンスには、ロングのポストパターンとパスを通し続け、RB加畑のラン、この試合から復帰したWR渡部へのスクリーンパスで立て続けにTDを奪い、試合を決定づけた。

 4Qに入り日産はK竹島が反撃の41ヤードFGを決めるも、その直後ON−SKYのTE寺島にダメ押しのTDを奪われ、さらにK/RB大谷に2ポイントコンバージョンまで決められ、万事休す。

 「今日はオフェンスとディフェンスがかみ合って、相手にボールコントロールさせなかった」と、試合後のD.リンズヘッドコーチ。
 FINAL6については「全く考えていない。まだまだ修正点はある。まず自分たちを少しでも高め、次の試合に集中する」とハスキーズ戦を強調した。

 そして、最後に「今年は怪我人が非常に少ないうえ、もうすぐLB水戸部をはじめ、いまの怪我人も復帰する予定だ。富士通戦ではベストメンバーで戦えるだろう」と、最終決戦へ向け着々とチームが完成に近づきつつあることを伺わせた。




 
 
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