秋の横浜スタジアム2days。初日の第1試合は、日産スカイライナーズと東京ガスクリエイターズが対戦した。
日産のキックオフより試合開始。リターナー山本が自陣47ヤードまで押し戻し、フィールド中央より東京ガスのオフェンスが始まった。
しかし好フィールドポジションをとれたと思ったのも束の間、2プレー目の東京ガスQB井川からRB片山へのスウィ−プピッチを、日産DB舘が出足鋭くハードタックル。
これがファンブルを誘いターンオーバーとなり、日産のオフェンスとなった。
日産オフェンスの先発QB藤澤、1プレー目よりショットガンオフェンスを披露する。WR佐藤へのパス、QB藤澤のランでダウン更新したあと、今度はQB岡本へスイッチ。
フレックス体型からWR永野へオプションフェイクパス、そしてRB伊橋へのオプションピッチがTD。わずか4プレーで先制し、7−0とした。
仕切りなおしの東京ガスもその次のシリーズ。この日リタ−ン好調のKR山本が自陣49ヤードまで返し、RB吉川のダイブ、QB井川のキープを軸にしたオプションオフェンスを展開。
合計13プレーを費やし押し込むものの、あと一歩が届かずフィールドゴールを選択。K一木が決め、7−3とした。
それに対して日産は、QB藤澤のショットガンでロングゲインを重ねる。WR佐藤へのパスが2回続き、そのままWR佐藤が持ち込んでTD。14−3と引き離す。
「今日はオプションで来ると思っていた。両方で来られた分、ディフェンスのアジャストが遅れた」と東京ガス・松田監督。
今日の日産オフェンスは、QB藤澤がショットガン体型からのパス、QB岡本がエクスチェンジ体型からのオプションを要所で使い分け、東京ガスディフェンスを大いに苦しめた。
しかしQB藤澤のパスを東京ガスLB神谷がインターセプト。前半最後のシリーズでのFGトライをブロックされるなどのミスが続き、日産も得点が重ねられない。
一方、東京ガスも前述のインターセプト直後のシリーズ。敵陣深くまで攻め込むものの、RB吉川のダイブが、日産LB伊賀並のタックルによる痛恨のファンブルロスト。
両チームが攻め切れないまま、前半を折り返した。
後半、日産の好パントにより、東京ガスは自陣5ヤードからのオフェンスを強いられる。
ダウン更新ができず、こちらもパント、と思われたが、日産のカバーチームがP熊谷に猛然と襲い掛かり、DB田島がタックル。ターンオーバーを引き起こす結果となった。
日産はゴール前5ヤードからのオフェンスを、QB岡本が難なく持ち込みTD。第4Qにも、同じくQB岡本がTDランを決め、27−3とした。
どうしても得点が欲しい東京ガスは、4thダウンでフェイクパントを試み、RB吉川が走るも失敗。
4Q終盤にQB来住野へ代えてのパスオフェンスは、RB片山へのパスが通ってTD。27−9と盛り返したものの、残り時間は5秒。時すでに遅くそのまま試合終了となった。
初勝利に挙げることが出来なかった東京ガスは、入替戦を避けるためにも最終節のクラブハスキーズ戦に全てをかける。
「春は(ハスキーズに)大勝できたが、それはあてにならない。しかし怪我人も少なく、いい状態で迎えられる」と、松田監督は必勝を期していた。
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