オンワードスカイラークス(ON−SKY)が、クラブハスキーズに11TDを浴びせて80−0で大勝し、4連勝。2年連続のFINAL6出場を決めた。敗れたハスキーズは4敗となった。
なお、ON−SKYの獲得した80得点は、Xリーグとなってから2番目の得点記録(最多得点は2002年のLIONSvsダイノス近鉄戦でLIONSが奪った89点)。
ON−SKYはQB冨澤のパスが冴え渡り、オフェンスが大噴火。QB冨澤はこの試合でパスで347ヤードを獲得し、4TDを演出。特にパスの成功率は90%と脅威の数字を残した。
シーズンを通じたQB冨澤のパス獲得ヤードは、合計1049ヤードとなり、学生時代からの先輩であるQB須永(現;オフェンスコーディネイター)の持つXリーグ記録1148ヤード(96年)まで、あと一歩に迫った。
このQB冨澤が指揮するオフェンスは、第2Q最後のシリーズのみが得点に至らなかっただけで、あとのオフェンスシリーズは全て得点に結びつける。
またON−SKYディフェンスは、パスで114ヤードを喪失したものの、DB岩松の2本のインターセプトをはじめ5本のインターセプトを奪い、ランディフェンスではわずか56ヤード喪失に封じ込めた。
第1Q。ON−SKYはWR前田、神へのパスとRB加畑のランで敵陣14ヤードまで攻めこむ。そして2分36秒にRB加畑のランで先制。
3分36秒には、DB佐原がハスキーズQB倉持の投げたパスをインターセプト。敵陣24ヤードと絶好のフィールドポジションからオフェンスを開始すると、4分50秒にRB加畑が12ヤードを走り、連続TDを奪う。
7分28秒には、QB冨澤からWR福田(奨)への20ヤードTDパスが決まり、21−0と大きくリード。
第2Qに入ってもON−SKYオフェンスは手を緩めない。ハスキーズQB倉持(佳)が持つボールをON−SKYディフェンスが弾き飛ばし、ファンブルボールをリカバーして攻撃権を自陣5ヤードで獲得。
ここからON−SKYオフェンスは、QB冨澤からWR渡部へのロングパスが決まり、敵陣37ヤードまで進める。最後はRB渡邉(司)が10ヤードを走ってTD(TFPキック失敗)。
7分37秒にも、RB鎌田が32ヤードTDランを奪う。
その後も、QB冨澤からWR福田(奨)への45ヤードTDパス、RB石井の4ヤードTDランと、前半だけで7TDを奪い、48−0とほぼ勝負を決めた。
第3Q9分43秒に、QB冨澤からWR福田(奨)への74ヤードロングTDパスが決まり、得点を50点台に乗せる。
8分37秒にはRB大谷がTDランを奪う。
第4Qにも、この試合で3本目となるQB冨澤−WR福田(奨)コンビでTDパスを奪い、交代出場したQB田もWR小川へのTDパスを通し、試合残り31秒には、K福田(将)がFGを蹴り込み、得点を80点とした。
ハスキーズオフェンスは果敢に攻めるものの、ON−SKYディフェンスに要所で抑えられてしまった。
「前半オフェンスのリズムがよかった。(後半)ペースをあげようといっていたんだが、相手のオフェンスに時間を取られた。キッキングもいろいろとテストしたが未完成」と、ON−SKYの野田監督は反省する。
話が最終節の富士通フロンティア―ズ戦に及ぶと「ここ数年は負けている相手。気を引き締めていかないと。今日のようなミスをしないように、これまで出来ていなかったことを完成させたい」と必勝を誓う。
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