WEST開幕戦は古豪同士の対決。アズワンブラックイーグルスとイワタニサイドワインダーズが対戦した。
昨秋は第5節で大接戦を演じた両雄であったが、この日はRB長谷のビッグプレーなど、要所で得点をものにしたアズワンが、30−14で完勝。幸先のよいスタートを切った。
アズワンQB夏目、イワタニQB松本と、ともにベテランの先発で始まった両チームのオフェンス。第1Qは、互いに自陣内での攻防が続くスローな展開。
両者無得点で迎えた第2Q。まずアズワンが均衡を破る。
イワタニがRB川田のランで連続ダウン更新、敵陣37ヤードまで攻め込んだところで、アズワンディフェンス陣が激しいファンブルフォース。転がったボールをDB徳永が確保し、アズワンが得点機を迎える。
このチャンスにQB夏目からWR白数へ28ヤードのパスが決まり、ゴール前へ。RB丹野が中央を破って4ヤードのTDラン。先制に成功する。
続いてのシリーズでイワタニもドライブ開始。RB川田、兼本のラン、QB松本のパスや、スクランブル発進などでゴール前9ヤードに迫る。しかしここでQB松本がTDを狙って投げたパスを、アズワンLB奈良がインターセプトに仕留め流れを断ち切る。
後半開始早々のアズワン、自陣37ヤードからのシリーズ。ダウンを1つ更新したところで、オフタックル付近を抜けたRB長谷がそのまま相手を振りきって46ヤード独走のTDラン。14−0とアズワンがリードを広げる。
互いに実力の接近した両雄。ちょっとしたミスやツキがゲームに大きく左右する。
アズワンが、自陣25ヤード付近で蹴ったパントのボールが強い向かい風にあおられ、さらに不運なバウンドで戻り、イワタニが敵陣22ヤードからと願ってもないチャンスを迎える。
この好機にQB松本がWR武田へきっちりとTDパスを決めて、7−14。イワタニが反撃の狼煙をあげる。
「今年のブラック(イーグルス)は、ひと味違います」とアズワンRB長谷。イワタニのキックオフをエンドゾーン内でその長谷がキャッチすると、そのまま右サイドを駆けあがり、なんと100ヤードリターンのTD。イワタニに傾き掛けたモメンタムを一気に引き戻した。
これで勢いづいたアズワン。第4Q早々にも、RB丹野が自陣の深いところから75ヤード独走のTDを奪い、ゲームの流れをほぼ決定づける。
イワタニも交代出場したQB義永が、連続パス成功で攻め込み、TDを奪い返すものの、
反撃もここまで。
さらにK丹野のFGでダメ押し点を奪ったアズワンが初戦を快勝で飾った。
「昨年のケガを克服してきた長谷がいきなりあそこまでやってくれるとは!」と、嬉しい初戦突破に表情も緩むアズワンの義政監督。「FINAL6へ向けてようやく第一歩を踏み出したところです」と目標の打倒2強へ、充実した発進となった。
一方、イワタニの森下監督も「昨年よりオフェンスは機能しているが、自分たちのミスにやられた。上位との対戦に向けて前向きに取り組んでいきたい」と、こちらも手応えを感じている様子だった。
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