10年ぶりのリーグ戦白星発進にムードも良いアズワンブラックイーグルスと、前節はXリーグ初見参に気合いの入ったところを見せた内外電機マーヴィーズが対戦した。
内外電機の最初のオフェンスを1回のダウン更新に抑えたアズワン最初のシリーズ。
自陣28ヤードからのオフェンスをQB夏目が丁寧にドライブ開始。WR竹田、藤縄、白数、宮崎とパスターゲットを散らしながら、RB山本、朴木のランを交え次々とダウン更新。
最後は、RB長谷が6ヤードTDランで、7分11秒のドライブを結実させる。
しかし内外電機も負けていない。続く自陣24ヤードからのオフェンスをQB早稲田のキープ、RB光山のドロープレーで連続ダウン更新。
Qタイムを挟んで、TE喜多岡への早いタイミングパスなどでゴール前へと進撃すると、QB早稲田からWR井上に16ヤードTDがヒット。7−7の同点とする。
追いつかれたアズワン。今度は好調のRB陣が活躍する。
自陣8ヤードから、RB長谷、丹野らのロングゲイン、RB山本の中央突破などで陣地を進めると、ゴール前21ヤードからRB丹野がエンドゾーンへ駆け込んでTD。14−7。
だがまたしてもその裏のシリーズ。内外電機はアズワンディフェンス陣の反則にも助けられ、敵陣35ヤード付近まで進撃すると、交代出場したQB寺尾からWR坂本への39ヤードTDパスを成功させ、前半を14−14と全くの互角で折り返す。
後半にはいると互いにディフェンスがアジャストして、思うように進まなくなる。
第3Q。アズワンはRB丹野、長谷、朴木ランなどでゴール前へと迫るものの、内外電機ディフェンスも要所で踏ん張って、K丹野のFG2本止まり。20−14と突き放すことが出来ない。
「いつでもいける、とベンチも盛り上がっていましたが、あの2つのミスで自滅しました」と内外電機の野村ヘッド。
第4Q開始早々のアズワン。内外電機が自陣の深いところから蹴ったパントをキャッチしたPR朴木。味方のナイスブロックと相手カバーチームのタックルミスにも助けられて、51ヤードパントリターンTDを決める。
さらに自陣38ヤード付近で、内外電機QB寺尾のピッチが乱れ、ルースボールとなったところをアズワンのDB岩本がリカバー。
ゴール前14ヤードからのオフェンスと願ってもないチャンスを、QB杉谷がWR藤縄へキッチリとTDパスを決め、試合に決着をつけた。
「2連勝、気分ええですね。これでまた枕を高くして眠れます」と嬉しそうなアズワンの義政監督。「前半はディフェンスがもたつきましたけど、今日はオフェンスがリードしてくれた」と、開幕から好調のオフェンス陣に目を細める。
一方、内外電機の野村ヘッドは「やれる手応えはありました。もっとミスをなくして、自分たちの力をキチンと発揮しないと、まだまだ出し切れていません」と次節の戦いに向け、さらに気合いを入れた。
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