初戦、爆発的なオフェンスで完勝したアサヒ飲料チャレンジャーズと、ベンチに「一丸」文字を掲げ、今季初勝利を目指すイワタニサイドワインダーズが対戦した。
アサヒ飲料の先発QBはエースQB桂ではなく、新人のQB椙田。
その立ち上がり、WR梅田へのパスを決め、RB杉山のランも前進はしたものの、ファーストダウンには至らず、攻守交替となった。
対するイワタニもQB松本のパスや、エースRB川田のランで前進したが、こちらもパントに追い込まれた。
しかし、このプレーでアサヒ飲料がパンターに接触する反則を犯し罰退。イワタニは労せずして敵陣に入り込んだが、直後のプレーでオプションのピッチを失敗。アサヒ飲料LB石田にリカバーされ攻守交替となった。
ピンチを脱したアサヒ飲料は、自陣47ヤードからRB瀬畑のランとQB椙田からWR梅田へのパスを決め前進すると、ここでRB瀬畑が右オフタックル付近から左へ流れ、そのままTD。先制点を奪った。
その後はこう着状態が続く。両チームとも相手の反則などで前進するものの得点を奪うまではならない。
均衡を破ったのはアサヒ飲料。自陣31ヤードからのシリーズで、QB椙田がWR榎へのロングパスを決め一気に59ヤード前進すると、ここでショットガン体型からQB椙田自らが持って走りTD。14−0とした。
追うイワタニにとって痛かったのが、前半終了間際のアサヒ飲料オフェンス。
自陣48ヤードからQB椙田がRB堀口へのパスを決め、敵陣30ヤードに攻め込むと、次はWR横山へのパスがヒット。僅か2プレーでTDを奪い21点差を付けた。
後半も前半の雰囲気をそのまま持ち込んだ両チーム。
イワタニは4回でオフェンスを終えたのに対し、アサヒ飲料はQB椙田からWR梅田のロングパスで一気にゴール前6ヤードまで迫ると、RB杉山のラン、そして最後はRB辻野が右オープンを走りTD。28−0とし試合の流れをほぼ決定づけた。
試合終了間際にQB中林へとバトンタッチするまで、1試合をほぼ任されたQB椙田は「前半はほぼ合格点でしたが、後半は全然だめでした。やはりWRとのパスのタイミングがまだまだなんで、練習で数をこなしていきたい」と反省しきり。
アサヒ飲料の山川監督は「椙田は1試合通じてプレーさせたかった。ショットガンは2、3人のQBが必要。今日はディフェンスが悪かった。ずるずると進まれて時間を使われてしまった。課題が残りました」と表情も厳しく話す。
一方、イワタニも作戦通りボールコントロールに徹し、ボール所有時間が30分12秒(アサヒ飲料は17分48秒)と相手を倍近く上回った。
イワタニの森下監督は「やろうとしていることに取り組んで、パントなど前半はうまくできた。1発TDも防ぐことができた。強い相手との戦い方としては評価できると思う。課題はその後。あと3試合、思い切ってやりたい」と、敗戦の中にも手ごたえを感じている様子だった。
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