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解説記事

松下電工インパルス VS 阪急ブルーインズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
松下電工インパルス 14 7 0 17 38
阪急ブルーインズ 0 7 0 0 7

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DL/TE/SBの山中が攻守に大活躍!松下電工2勝目。
 後半戦へ向け、そろそろエンジンをかけないといけない松下電工インパルスと、RB井岡、三井も参戦し、少しでも内容のある試合をしたい阪急ブルーインズが対戦した。

 松下電工の立ち上がり、いきなり敵陣45ヤードからのオフェンスとなったが、RB石野のラン、QB高橋(幸)からWR塚崎へのパス、RB樫野、石野のランでゴール前6ヤードまで迫った。
 ここからRB樫野が右オープンを走りぬけTD。幸先よいスタートを切った。

 松下電工は次のシリーズでも自陣39ヤードからRB小林の中央のラン、QB高橋(幸)からWR山本へのパスでハーフライン付近まで進み、ここでWR下川へのロングパスが成功。そのままエンドゾーンに持ち込んでTDし、14−0とリードを広げた。

 対する阪急もやられたらやり返す。
 RB小畑の中央のランで進むと、QB橋本からWR五島のパスが成功し、一気にゴール前10ヤードへ前進。最後は、RB西口が中央を突破してTD、7点差に追い上げた。

 しかも松下電工は次のオフェンスで、敵陣19ヤードまで前進し、K太田が36ヤードのFGにトライするが失敗。モメンタムは阪急に傾くかと思われた。

 しかしその直後、自陣20ヤードからの1stプレーでQB橋本がピッチしたボールをRB三井がファンブル。松下電工にリカバーされる。
 オフェンスのミスで、いきなりゴール前8ヤードからのディフェンスとなった阪急は、松下電工RB石野のラン、QB高橋(幸)からWR塚崎へのパス、最後はRB樫野のランでTDされ、リードを広げられる結果となった。

 後半に入ってから、松下電工はエースQB高橋(公)がついに登場。ここまでリズムに乗り切れていないオフェンスを立て直しにかかった。
 立て続けにWR山本、TE山中、WR野口へのパスを決めるなどQB高橋(幸)との格の違いを見せ付けたかと思われたが、敵陣に入ってからパスを決めることができずTDを奪うことができない。
 次のシリーズでも、反則などが絡みファーストダウンさえ奪うことができず攻守交替となった。

 しかしこの悪いムードを救ったのが、松下電工ディフェンス陣だ。
 自陣40ヤード付近から阪急P江崎の蹴ったパントを、カバーチームのLB桐生がブロックして、ゴール前10ヤードまでリターン。絶好のチャンスを作る。
 ここはQB高橋(公)がWR山本にパスをしっかり決めTD。後半ようやく得点を奪った。

 終わってみれば38−7と松下電工の圧勝だが、ラン獲得では松下電工の115ヤードに対し、阪急は126ヤードで上回るなど、松下電工にとっては厳しい内容の試合となった。

 試合後、松下電工の村上監督は「身も心も寒いですわ。細かいミスが多いし、後半は雑になっていたし、準備不足。よく頑張っていたのは山中だけ、最後までしっかり追いかけていたからね」と内容の悪い試合に言葉も少ない。
 この日初めて先発TEに名前が載ったDL/TE/SB山中は「8月からオフェンスに参加して、まだ頭がついていってません。相手DBとのマッチアップとか、かなりのスピード感があるポジション。でもまだ楽しめると云うより、イッパイイッパイです」と、会場でのヒーローインタビューのあとということもあって、上気した表情で答えた。

 一方、阪急の廣見ヘッドコーチは「松下電工と勝負ができました。攻撃も自信のあるプレーが完成されつつあります。守備も(自軍の)攻撃が進むので、止めてやろうという気持ちが前面に出て、足がよく動いていました。ただ、負けは負けです」と、3戦目以降へ手ごたえを感じている様子だった。




 
 
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