WEST最終節。時折小雨の降る不安定な天候の中、イワタニサイドワインダーズと内外電機マーヴィーズが対戦した。
ここまで4連敗とあとがないイワタニ。試合開始からディフェンス陣がアグレッシブに内外電機オフェンスに襲いかかる。
内外電機最初のシリーズをパスインターセプトに仕留め、次のシリーズもダウン更新を許さずにオフェンスに渡すと、オフェンス陣がそれに応える。
敵陣43ヤードからのイワタニの第2シリーズ。RB兼本が力強い走りで連続ダウン更新、ゴール前まで迫る。
TDには至らなかったものの、ここはK仙波がFGをきっちり決めて、まずイワタニが先制する。
阪急戦でXリーグ初勝利したことによって、チーム全体が自信を持って戦えたという内外電機。自陣20ヤードから始まったオフェンスシリーズの5プレー目。
先発QB寺尾が、オプションピッチを警戒するイワタニディフェンスをかわしてキープラン。これが72ヤード独走TDとなり、7−3と内外電機が逆転する。
さらに第2Q。自陣38ヤード付近でイワタニが、パントのプレーで痛恨のスナップミス。こぼれたボールを内外電機がリカバーし、ゴール前8ヤードと絶好の得点機を得る。
このチャンスも、QB寺尾が自ら持ち込んでTD。14−3とリードを広げる。
しかしイワタニも執念を見せる。
自陣43ヤードからエースRB川田が相手ディフェンスを振り払って、ダウン更新。敵陣にはいると、今度はRB兼本が40ヤードを走りきってTDを決めて、14−10。
前半終了間際にも、RB兼本のロングゲインなどでゴール前に攻め込むと、K仙波が2本目のFGを決めて14−13。一点差に詰め寄る。
後半開始早々。イワタニはRB生島のロングゲインなどでゴール前に迫るものの、今度はFGも失敗し、得点には至らない。
逆に、後半から交代出場の内外電機QB早稲田が、自らのキープやTE喜多岡へのパスなどでダウン更新を重ねると、K阪本がFGを決めて17−13。内外電機が突き放しにかかる。
第4Qには、自陣43ヤード付近から内外電機のRB水田が47ヤードのロングゲイン。
ゴール前10ヤードとすると、最後はRB松本が中央突破してダメ押しのTD。キックも決まって24−13とし、試合の行方を決定づけた。
「初めてのXリーグで2勝は上出来の成果」と胸を張る内外電機の野村ヘッドコーチ。
「Xリーグに残ることが非常に出来て嬉しい。来季はさらにもう1勝出来るような良いチームを作っていきたい」と、丹羽部長の表情も明るい。
3年ぶりの入替戦出場が決定してしまったイワタニの森下監督は「この結果を謙虚に受け止めて、新チームの第1戦のつもりで戦いたい」と、来るべきタフなゲームに備える。
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