X League
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解説記事
日産スカイライナーズ VS クラブハスキーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
日産スカイライナーズ 10 6 8 7 31
クラブハスキーズ 0 0 3 0 3

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攻守ライン戦で日産が圧倒!ハスキーズを下し初戦突破。

 上位3チームの混戦が予想されるCENTRAL、そこにいかに食い込むかが注目されている「大物食い」日産スカイライナーズと、Xリーグ初勝利を目指すクラブハスキーズの対戦。

 日産は、春のパールボウルでベスト4に食い込み、秋は4年ぶりのFINAL6進出を狙う大事な初戦を31−3で完勝。順調な滑り出しを見せた。
 一方、ハスキーズは悲願のXリーグ初勝利はならなかったものの、QB田の活躍などあり、チームとして大きく成長が見られた。

 試合は終始、日産ペース。
 開始早々から、日産RB望月の55ヤードダイブプレーで敵陣8ヤードまで迫ると、ランプレー2つでゴール前4ヤードまで攻め込む。
 3rdダウンのパスは失敗するが、FGで3点を先制する。

 その後も日産はIフォーメーションやフレックスボーンからのオプション、ショットガンからのパスで毎シリーズ敵陣に迫るオフェンスを見せる。
 スピード、力ともに、ハスキーズDLを上回るOLの安定したランブロックからのRB望月のダイブプレー、RB田辺のブラストやピッチプレーでゲインを重ね、前半2本のTDを奪う。

 一方、ハスキーズはQB田のバランスアタックでオフェンスを展開するが、パスでは日産のDL松本、DL前田らを抑えきれず、早いタイミングのパスに限定されてしまう。
 QB田は落ちついたプレーでパスを成功させていくが、日産セカンダリー陣の素早いタックルでゲインを重ねる事ができない。
 またランアタックは、RB平澤、新人RB澤田を中心に展開するが、日産のDL陣、LB近藤、LB早川、LB山本の前にOLがブロックしきれず、ほぼシャットアウト。ほとんどゲインができない展開。

 後半開始早々、日産RB小島がハスキーズのパントをファンブルロスト。ハスキーズが敵陣36ヤードからのオフェンスのチャンスをつかむと、日産の反則、WR牧口へのパスでゴール前8ヤードに迫る。
 ここから日産ディフェンス陣は粘りを見せTDを阻むが、ハスキーズはFGの3点を上げる。
 しかし、ハスキーズの反撃もここまで。

 この後、日産は前半のランプレーに加え、QB藤澤からWR中澤、TE洗井らへ、要所でパスが決まるようになり、2本のTDを追加。試合を完全に決定づけた。

 終わってみると、日産ディフェンスはハスキーズのランオフェンスを、わずか20ヤードに抑え、ダウン更新も8回しか許さないという万全のディフェンス。
 一方、オフェンスではRB望月が168ヤード、ダイブプレーのみでアベレージ7.6ヤードのラッシュという驚異的な記録を残し、チーム全体でもランプレーのアベレージが、6.1ヤード獲得と、ランアタックの強力さを証明した。

 試合後、日産の宮田ヘッドコーチは「昨年よりもチームとして手応えを感じている」とコメント。しかし「取るべきところで取れないのが反省点。特に先制のドライブでTDが奪えなかったことは大きな反省」と厳しい評価も口にする。
 「次はできるだけ意識しないようにした。初戦というのは何が起こるかわからないので、集中するよう常に言ってきた。時間はあまりないが、これから次に合わせていきます」と、次節の強豪・オンワードスカイラークス戦に向けて抱負を語った。



 
 
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