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解説記事

鹿島ディアーズ VS 学生援護会ROCBULL
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島ディアーズ 0 7 10 7 24
学生援護会ROCBULL 0 0 7 0 7

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学生援護会の健闘。鹿島が順当勝ちで2連勝!

 鹿島ディアーズが本領を発揮して進境著しい学生援護会ROCBULLを24−7で下し、2連勝を飾った。学生援護会は1勝1敗となった。
 この試合は、在日米軍横田基地司令官マーク・オー・シスラー大佐のコイントスで開始された。

 第1Qは両チームともオフェンスが展開できずにパントの応酬が続く。
 第2Qに入ってゲームが動く。学生援護会QB増田から新人WR中村(大産大)にパスがとおり敵陣11ヤードまでゲイン。そしてQB増田からWR宮坂にパスが決まってゴール前2ヤードに迫る。
 しかしここで鹿島ディフェンス陣が踏ん張る。QBサックでボールをファンブルさせリカバー。攻撃権を鹿島が奪取する。

 「FGの選択もあったが、勢いをつけようとTDを狙った」と、学生援護会の松岡ヘッドコーチが悔やんだシーンだ。

 自陣11ヤードからオフェンスを開始した鹿島はQB鈴木のパスワークなどで進撃。TE八百板、WR志田へのパス、RB堀口と近藤のランで敵陣18ヤードまで進入して、最後はTE八百板へのパスがヒットしてTD。先制点を奪う。

 後半に入って鹿島は、DB松本のパスインターセプトから絶好のフィールドポジションを獲得。ここでRB平手が21ヤードを走りTD。追加点をあげて14−0とリードを広げる。

 しかし粘る学生援護会はショットガン体型からQB増田がパスで陣地を進める。左サイドを走るWR川崎にTDパスがとおり7−14と追い上げる。
 鹿島は第3Qの残り1分37秒に、K田中が17ヤードのFGを決めて17−7と引き離しにかかる。

 そして勝負は第4Q。学生援護会は敵陣24ヤードまで攻め込みFGを狙うが惜しくも失敗。逆に鹿島は「ドーンと一発ではなく、ボディーブローのような走り」をみせるベテランRB堀口のランで確実にゲインを重ねる。

 4Q8分14秒。QB鈴木からWR松永への11ヤードTDパスが通り、24−7。その後、両チームともオフェンスを進めるものの、追加点を奪うことができずタイムアップ。24−7で鹿島が勝利した。

 この試合で112ヤードを走った鹿島RB堀口は「鹿島は若いチーム。まだまだ伸びる余地がある。それだけに我々ベテランがチームを引っ張っていかないと。チームに危機感がある。決して自分達は強くないということがわかっているだけに接戦になってもあわてないし、パールボウルでの経験が生きている」という。
 そのことを裏づけるように森ヘッドコーチも「このディビジョンはチーム間の差はない。この試合も厳しい展開を覚悟していた。勝負どころでディフェンスがターンオーバーをしてくれたり、我慢してランプレーを展開してくれた」と選手たちをほめる。「しかしひとつづつやっていくだけです」と、決意を新たにした。

 一方、敗れた学生援護会の松岡ヘッドは「悔しいの一言。前半は良いペースだった。だが、ケガ人がでたりして層が薄くなってしまった。ベンチも選手も最後まで闘争心に溢れていた。ここが昨年から成長したところ。FINAL6にでてもう一度、鹿島と対戦したい」と、初のFINAL6出場に意欲を燃やす。




 
 
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