X League
リーグ記録集 1997〜2005 記録集TOP 閉じる
   
解説記事

学生援護会ROCBULL VS IBM BigBlue
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
学生援護会ROCBULL 7 0 3 15 25
IBM BigBlue 7 14 0 6 27

試合結果を見る

個人記録を見る


シーソーゲームを制し、IBMが歓喜の初勝利!

 逆転に次ぐ逆転、今季のEASTらしい接戦となったこの試合は、残り時間1分39秒で最後の逆転に成功したIBM BigBlueが今季好調の学生援護会ROCBULLを下し、1昨年以来の勝利をあげた。

 試合開始直後から3プレー連続で反則が起きるという怪しい雲行のゲームは、学生援護会が先手をとる。
 IBM最初のオフェンスをDB矢吹のインターセプトで断ち切ると、QB増田が自らのラン、パスとゲインを重ね、最後は俊足RB片岡へのスクリーンプレーであっさり先制のTD。

 IBMのライン間隔の広いショットガンオフェンスに対し、DL村上、DL泉田らがランを抑え、アグレッシブなブリッツで、QBにプレッシャーをかけるディフェンスを展開した学生援護会。
 IBMはその裏を狙ったスクリーンパスや、QBがプレッシャーをかわして、外に逃げながらのパスなどを要所で使いゲインを重ねる。
 この日はDLでも両面出場のSB貴志などへのパスでゲインを重ね、最後はWR天谷へのパスでTD、同点とした。

 この後は両チームともパントが続く中、学生援護会のファンブルからIBMが敵陣44ヤードからのオフェンスのチャンスを得る。
 ここで登場したQB岡村が自ら力強い走りを見せると、相手DLに対するトラップブロック、ブリッツとのすれ違いなどで、RB礒谷のランもゲインを始める。
 学生援護会ディフェンスのブリッツを抑えると、最後はQB岡村がWR円谷へのTDパスを成功させ逆転。

 ここで流れを掴んだIBM。続くオフェンスの1stプレーで、QB岡村がWR円谷への71ヤードのロングTDパスをヒットさせ、21−7。さらに点差を広げた。

 しかし、後半は再び学生援護会ペースに。
 開始直後からQB増田がパスをTE守田らへ続けて成功させ、最後はK小山のFGで3点を返し、10−21の11点差。  その直後、IBMのファンブルで自陣43ヤードからオフェンスを得る。しかし、ここで学生援護会は立て続けに反則を犯し、このチャンスを活かすことができない。

 試合が再び動いたのは、IBMのミスから。
 ショットガンでスナップされたボールをQB岡村がファンブルし、学生援護会がIBM陣34ヤードからのオフェンスとなる。  ここでQB増田がRB片岡、WR宮坂に確実にパスを通してTD。さらにWR村川へのパスで2ポイントコンバージョン成功。18−21とFGで同点のところまで迫る。

 勢いにのった学生援護会は、続くオフェンスでQB増田からWR中村へ73ヤードのロングTDパスをヒット。前半の“ロングボム”のおかえしで学生援護会が逆転、TFPのキックも成功し、25−21。4点差とした。

 試合残り時間7分9秒。自陣33ヤードからIBMの反撃は始まった。
 RB徳地のランや、この日絶好調のWR円谷らへのパスで敵陣へ攻め込み、最後はWR安田へのパスでTD。11プレー、5分30秒を使ったドライブで再逆転に成功した。
 ここでTFPのキックを、学生援護会DL村上が中央を割って魂のブロック。27−25。2点差でオフェンスに望みをつないだ。

 初戦に残り時間0秒で逆転勝利を果たしている学生援護会、このときもK小山のFGで逆転というシナリオを描いていただろう。
 しかし、そのオフェンスの1stプレー、QB増田が投げたパスに鋭い反応を見せた新人LB中井(法政大)がインターセプト。
 試合残り時間13秒で、学生援護会にもう1度オフェンスがまわってくるが、ここでも新人DB川村(専修大)がパスインターセプト。新人ディフェンスコンビが学生援護会の反撃を断ち切った。

 歓喜に揺れるIBMの応援席。試合後、「ライスボウルで勝ったときよりも嬉しい」と、IBMのD.スタント・ヘッドコーチ。長いトンネルを抜けたチームの表情は明るかった。




 
 
  日本社会人アメリカンフットボール協会 Copyright (C) 2007 NFA All Rights Reserved.