X League
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解説記事

アサヒビールシルバースター VS 五洋建設パイレーツ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
アサヒビールシルバースター 14 0 0 7 21
五洋建設パイレーツ 0 0 0 7 7

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堅守の競り合い。QB金岡の勝負強さに軍配!

 小雨の降りしきる川崎球場。Xリーグ第3節EASTの一戦は、開幕2連勝のアサヒビールシルバースターと、今季初白星を狙う五洋建設パイレーツの対戦。
 五洋建設にとっては悲願のFINAL6初進出をかけた瀬戸際のゲームであったが、序盤からゲームの流れをきっちりつかんだアサヒビールが21−7で勝利をおさめた。

 試合はアサヒビールのオフェンスから。先発QB金岡からレシーバーに入ったQB中村(豪)がパスを受け、ファーストダウンを獲得すると、その後もテンポよくTE橋詰、RB伊是名らがゲインを重ねる。
 最後はRB吉岡がTDを決め、ファーストシリーズをきっちり得点につなげて、7−0と先制する。

 対する五洋建設。この日の先発QBは水野。ファーストプレーこそ、やはりレシーバーに入ったQB川嵜への15ヤードパスを決めたものの、アサヒビールディフェンス陣の激しいラッシュに前進を阻まれる。

 続くシリーズは互いに譲らず、パントに追い込まれた両チームであったが、続くアサヒビール3回目のオフェンスシリーズで、QB金岡からWR高橋(昌)へ63ヤードのロングボムが決まり、一気にTD。
 「2本目のTDで今までの試合よりは余裕がうまれた」(アサヒビール・深堀ヘッドコーチ)、14−0と試合のモメンタムをぐっと引き寄せる。

 追う展開となった五洋建設だが、アサヒビールのDL阿部(孝)らの容赦ないプレッシャーにあって、なかなか攻撃のリズムが噛み合わない。
 2Qに入り、自陣20ヤードから5分28秒を使った息の長いドライブで前進するが、アサヒビールのLB山下にインターセプトされてしまう。

 インターセプトから得た敵陣26ヤードからのオフェンスに、アサヒビールの追加点ムードが高まるなか、五洋建設ディフェンス陣も意地を見せる。
 DL久原を中心としたディフェンス陣が、完璧な守りでアサヒビールのゲインを阻む。さらにはFGトライをもブロックし、失点のピンチを回避した。

 五洋建設オフェンスも続くシリーズから、エースQB君川にスイッチして反撃のチャンスを伺うが、前半は得点を奪えないまま、0−14で折り返す。

 後半に入っても、アサヒビールのディフェンスから激しいラッシュが繰り出される。
 DL佐々木(康)、LB木村(俊)がQB君川へ2連続QBサックを決め、さらには続くシリーズでは、こちらもFGをブロック、得点を許さない。
 しかし五洋建設もDL久原がQBサックをお返しするなど、両チームともディフェンス陣の健闘で、3Qは無得点。

 4Qに入るとQB金岡からTE橋詰へのスクリーンパスで一気に前進。RB吉岡のランで3本目のTDが決まり、アサヒビールが21−0と五洋建設を大きく引き離した。

 ディフェンスの健闘になんとか応えたい五洋建設オフェンスであったが、RB古谷のTD1本を決めるにとどまった。
 アサヒビールのオフェンスは、4Q後半から今季新加入のQB有馬(関学大)がオフェンスを指揮。同じく新人のRB野本(立命大)を使い、5分を越えるロングドライブを演出して存在感をアピールした。

 試合後、アサヒビールの深堀ヘッドコーチは「オフェンスはまだ試行錯誤なところがあるが、ディフェンスは安定してきた」と笑顔をみせたが、FINAL6進出に向けては「(次の対戦相手)学生援護会は昨年より確実に強くなっているチーム」と気を引き締めた。
 アサヒビールが次節の学生援護会戦で勝てばFINAL6進出が確定。反対に五洋建設は開幕3連敗で、昨シーズンを上回る成績にも黄色信号が点った。




 
 
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