オール三菱ライオンズとIBM BigBlueの対戦は、ともに譲らず引き分けとなった。この結果、両チームとも1勝2敗1分け、勝ち点3となった。
第1Q、オール三菱がオフェンスファーストシリーズで好パント。敵陣3ヤードで攻撃権をIBMに渡す。
IBMは苦しいポジションからオフェンスを展開するが、オール三菱DB田倉にインターセプトされてしまう。
敵陣13ヤードの好ポジションからオール三菱がオフェンスを開始。ここでQB木目田の連続キープでゴール前3ヤード。RB平野がランでエンドゾーンに飛び込みTD、先制する。
しかしIBMは、WR安田へのパスで敵陣20ヤードに入り込む。そして8分6秒、QB岡村からWR神田へのTDパスが通って同点に持ち込む。
オール三菱はQB木目田のキープランで敵陣26ヤードに攻め込み、FGを狙うが失敗。
第2Qは両チームともパントの応酬。
IBMはQB岡村のパスワークが光る。WR貴志、神田、円谷にパスがヒットさせ、敵陣12ヤードに。ここでQB岡村がTDパスを投じるが、オール三菱DB高橋(克)がインターセプト。追加点を阻まれた。
第3Q。IBMはパスを中心にオフェンスを進め、K井田が32ヤードFGを決めて10−7。
オール三菱は、ショットガンフォーメーションからQB木目田のランプレーを中心にゲインを重ねるものの、得点をあげることができない。
第4Qにも敵陣39ヤードまで攻めながらもインターセプトされてしまい、得点チャンスをつぶしてしまう。
逆にIBMは第4Q、6分1秒にK井田が再び29ヤードのFGを決めて13−7とリードを広げる。
6点を追うオール三菱。またもQB木目田のランプレーでゲイン。WR村田への18ヤードパスがヒット。敵陣15ヤードまで攻める。
最後はQB木目田が10ヤードを走りTD。13−13の同点に持ち込む。しかし逆転のTFPキックが左にそれて、逆転には至らなかった。
その後、両チームとも果敢にオフェンスを展開。
オール三菱は「きめ細かく、視野の広いプレーをしてくれる心強い存在」(渡邊ヘッドコーチ)のQB在間を投入して、追加点を狙うが届かず。
またIBMも同様にパスで得点を狙うが、オール三菱ディフェンスに阻止された。
「今日は勝ちにこだわった。選手は粘り強いゲームをしてくれた。前半はオフェンスが苦戦したが、ディフェンスはよく頑張った。最終戦(学生援護会ROCBULL戦・11月7日、横浜スタジアム)も勝ちを最優先に考えて挑む」と、渡邊ヘッドコーチは引き分けに不満顔。
また同様にIBMのデービッド・スタントヘッドコーチも「私の心は勝ちにいくしかなかった。ディフェンスは思ったよりもよく守ってくれた。オフェンスはいいドライブをしてくれたが、点が取れなかった。ゴール前でのインターセプトは大きかったね。引き分けはないね。勝ちたかった」と、残念そうな表情。
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