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解説記事
鹿島ディアーズ VS オービックシーガルズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島ディアーズ 0 0 0 3 3
オービックシーガルズ 0 10 0 0 10

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ひた向きなディフェンスが呼び込んだ勝利。

 オービックシーガルズが粘り強いディフェンスで、鹿島ディアーズの強力オフェンスを3点に抑え、10−3で勝利。FINAL6準決勝進出を決めた。

 オービックディフェンスが、第1Qからアグレッシブに鹿島オフェンスに襲いかかる。
 ファーストシリーズはともにオフェンスを進めるものの敵陣に攻め込めずパントに終わる。
 その後、鹿島QB鈴木からWR志田へのパスが通ったものの、オービックディフェンス陣が強烈なタックルを浴びせ、ファンブルを誘発させる。  リカバーしたオービックは、自陣46ヤードからオフェンスを開始するがパント。
RB古谷の先制TD (C)Kinzo Takaba  第1Q残り34秒、鹿島RB堀口のランプレーに、オービックディフェンス陣が強烈なファンブルフォース。再び相手のファンブルを誘い、攻撃権をもぎ取る。
 オービックは敵陣16ヤードと絶好のフィールドポジションからオフェンスを開始。Qタイムを挟んで、第2Qの7秒に、エースRB古谷が中央を突破して、先制TDを奪う。

 追う鹿島は、オービックの反則などで陣地を進め、敵陣17ヤードまで攻め込む。
 QB鈴木がTDを狙ったパスを投じるが、オービックDB寺田が反応よくエンドゾーン内でインターセプト。鹿島は絶好の同点機を逸する。

 オービックオフェンスは、タイムアウトを有効に使いながらオフェンスを展開。前半終了時に、新人K金親(国士舘大)が、44ヤードのFGを決めて10−0とリードを拡げる。

 第3Qは、両チームとも得点圏にオフェンスを進めることができない。

 第4Q。あとがない鹿島はRB平手のランプレー、WR板井へのパスなどで敵陣7ヤードまで攻め込む。
 さらに鹿島はランプレーでゴール前1ヤードに持ち込むが、オービックがひた向きなゴールラインディフェンスで、エンドゾーンを割らせない。鹿島はK田中のFGで3−10とする。
踏ん張るオービックディフェンス (C)Kinzo Takaba  この後、鹿島はオービックオフェンスをパントに押さえてオフェンスを開始するが、ダウンを更新することができない。

 試合時間残り1分37秒。鹿島は攻撃権を自陣8ヤードで獲得する。
 オービックの反則で自陣23ヤードまで前進するが、オービック主将DL庄子、DB寺田のQBサックで、逆にロス。
 このままオービックディフェンスが、鹿島オフェンスを抑え込んで勝利した。

 試合後、応援席への挨拶でオービック主将DL庄子は「俺たちは勝った」と、勝利の雄叫びをあげた。
 「全てをだすことは出来なかったが、やってきたことを少しでも証明できた。鹿島に勝てたのは、成長した証し。我々は階段をひとつ上がった」と、チームの成長を喜ぶ。

 大橋ヘッドコーチは「久々にしびれた。オンワードスカイラークスとの試合後、選手たちとミーティングしたことが形になった。ターンオーバーバトルを明確に意識し直してくれたことが収穫」と、選手たちの成長に目を細めた。
 次の松下電工インパルス戦に話が及ぶと「全く(準備が)ゼロの状態」というものの、今日の勝利で確かな感触を掴んだ様子だ。




 
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